日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

思ったこと、思っていること。読んだ本、観た映画、TV。聴いた音楽…。会社でのこと、家族のこと、自分のこと。日々のうつろいを定着させています。はてなダイアリー開始は2003年、2006年4月から毎日更新継続中。2017年6月8日「はてなblog」アカウント取得、2019年1月「はてなダイアリー」から正式移行しました。アクセスカウンター2019年01月26日まではpv(2310365)です。

「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN DVD 通常版

2015年・樋口真嗣監督・東宝
人気漫画「進撃の巨人」実写映画の前編。
 酷評だったので見なかったのですが、GEOレンタルが安かったので前後編借りました。とりあえず前編を観ました。
 アニメ版2期が始まっていますが、1期は大体観ていたので基礎知識はありますが、逆にこの映画は基礎知識なしで観た方が良いようです。「進撃の巨人」は、単に異世界の巨人との対決戦記ものではなくて、主人公や登場人物のビルドィングスロマンだったりします。仲間との関係や戦いへの疑問、守る事の大切さなど、そういう面がしっかりと描かれているから漫画原作があれだけのヒットとなっている。ところが映画版はそういった葛藤を完全に失くしてしまっている。
でも絵的にはすごく頑張っている。立体機動もかっこよかった。巨人による人間の捕食もなかなか気持ち悪い。90分ではストーリーを追いかけるだけでも無理があるし、そもそも原作者からはストーリーを変えてほしいとまで言われているので、原作とは別物という見方が正しい。
 しかしながら「進撃の巨人」の名前を冠している以上、集客は原作ファンをメインに考えているだろうし、そんな中原作の表面だけをさらりと流されても酷評は当たり前。ここらへんが原作付実写の難しいところ。
 ミカサの水原希子は見た目の雰囲気合ってたなぁ。唯一の評価点。

「黒部の太陽」

フジテレビ開局50周年記念ドラマ特別企画 黒部の太陽 DVD-BOX
黒部の太陽」は、関西電力黒部第4ダム建設で建設資材を運ぶ大町トンネルの掘削を描いた物語。一番有名なのは、1968年の三船敏郎石原裕次郎W主演の映画版ですが、それ以外に1968年にTVシリーズが、2009年に香取慎吾君主演で前後編のTVスペシャルがつくられています。


 映画版は2013年にソフト化されるまで殆ど上映されることなく幻の名作と呼ばれていましたので、09年のスペシャル版は久しぶりの映像化でした。
 放送時に所用があってみることができず今回やっと観ました。もう8年も前になるんだ…。


 映画版との大きな違いは石原裕次郎の演じた岩岡(熊谷組岩岡班)のキャラクターを熊谷組大町作業所工事課長、木塚(ユースケ・サンタマリア)と熊谷組・倉松班、香取慎吾(倉松)の2人に分けたこと。京都大学を出て土木設計をやっている石原裕次郎の実家がトンネル屋というのは、石原裕次郎のスーパーマンぶりが際立ちますので、このキャラクター分けはありでしょう。結果、滝川(小林薫、映画版では北川(三船敏郎))の長女と結婚するのはエリートのユースケサンタマリアになりました。

 TVドラマと映画の演出の違いはありますが、4時間以上もあったのだから、映画版で描写されていたその他工区についても入れるとより深みが増したと思います。TV版のみのキャラクターで深キョンが途中で死んでしまう若い職人の恋人で出ていました。よくとらえれば時代を映すのには効果的だったかもしれませんが、特に回想シーンがあるわけでもなかったので扱いが軽かったのが残念。


 「黒部の太陽」。トンネルを掘りぬいて見上げる黒部(側)の太陽という意味だったんですね。そのシーンがあって初めて理解しました。石原裕次郎が出てるから"太陽"なのかと思ってましたw

 前後編2枚組のDVDなので観ようと思うのに気合がいりますが、見始まったらやっぱり止まりませんでした。

 

「ブルークリスマス」

ブルークリスマス 【東宝DVDシネマファンクラブ】
1978年・岡本喜八監督。
先日サウンドトラックが初CD化。劇場公開時は映画館の「次回上映」のコーナーに貼られているスチールを見た記憶はあるけど、少ないお小遣いの中で選択するほどの情報はなく、結局レンタルビデオで観たのが最初でした。

 京都で行われた科学者会議で日本の兵頭博士(岡田英次)が予告なく宇宙人の実在に関する発表を行ったことが原因で突然失踪する。国営放送の記者南(仲代達矢)がこの事件を追ううちに、UFOに遭遇した人間が青い血に突然変異している事実にたどり着く。そして青い血の人間に対する世界的な謀略が始まる。

 SFものだけど特撮、(時代的にも)CGいっさいなし。宇宙人も出てこない。異物を排除する国家的謀略を描いた作品で、人の中にある差別意識、そこから派生する虐殺を描いている珍しい作品です。
 「北の国から」前の田中邦衛竹下景子が兄妹役で出ていて、しかも竹下景子の可愛さといったらありません。悲劇のヒロインに相応しい薄幸な感じがたまりません。

 クリスマスイブ、世界中の青い血の人々が次々に虐殺されていくラストは不条理を感じます。そして国防庁特殊部隊の沖(勝野洋)は、クリスマスを2人で過ごそうと準備をする西田冴子(竹下景子)のもとに行く…。

 サントラも買っちゃったw

ブルークリスマス オリジナル・サウンドトラック

ブルークリスマス オリジナル・サウンドトラック

半沢直樹


 先日楽天レンタルで借りた「半沢直樹」全6巻。観始まったら止まらなくなって、飛ばしながらだけど全部観てしまった。
 面白い。2013.7〜9TBS日曜劇場枠平均視聴率28.7%、最高視聴率は45.5%(関西、関東は42.2%)。近年のお化け番組なのも頷けます。
 
 
 物語は、一介の銀行員が非常に高い目標を与えられてそれを達成するという、簡単に言ってしまうとそれだけの話なんですが、それが達成すべくもない無理な課題山積で、普通ならあきらめてしまうところですが、知力体力時の運、それと周りの人の助力でもって最後はスカッと解決する。
 このドラマ以降、それまでも人気のあった主人公半沢を演じた堺雅人は、途切れることなくドラマに出演、今年はついに大河ドラマ真田丸」の主役にまで上り詰めた。
 こうなると、「半沢直樹」の続編はいつになるのやら。でもいつかはやってほしいんだけど、本人があまり乗り気じゃないとかなんとか。。
 しかしTVシリーズの最後が、東京セントラル証券への出向を命じられたところで、完となっており、これでは、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のToBeContinueです。今年は大河があるからもう無理として、来年には是非続編を!

 

半沢直樹 -ディレクターズカット版- Blu-ray BOX

半沢直樹 -ディレクターズカット版- Blu-ray BOX

原作は現在4作

オレたちバブル入行組 (文春文庫)

オレたちバブル入行組 (文春文庫)

オレたち花のバブル組 (文春文庫)

オレたち花のバブル組 (文春文庫)

銀翼のイカロス

銀翼のイカロス

  

「PeepingLife DVDBOOK」

[rakuten:neowing-r:11740859:image]
「PeepingLife」TVシリーズも終わり、ブーム?もひと段落。ダイジェスト版だから、どうしようかなと思ったんですが、これまでDVD買い続けてるんで、とりあえず惰性で…(^_^;)。
今回は、これまでの発表された作品から14話※()は初出
・おでかけバカップル(The Perfect Edition)
おでん缶販売機(The Perfect Edition)
・郵便局前、午前0時(The Perfect Emotion)
・映画館の情事(The Perfect Emotion)
・下着メーカー営業マンの反省会(The Perfect Emotion)
・チェーンロック越しの夜(The Perfect Extension)
・新婚ちゃん宝くじに当選(The Perfect Extension)
・AD2人のお弁当(5.0ch)
・父と娘初めてのドライブ(The Perfect Explosion)
・グローバルなリリックに乗せて(The Perfect Explosion)
キャシャーン!新造人間誕生?!(手塚プロタツノコプロワンダーランド)
・アトムグレる(手塚プロタツノコプロワンダーランド)
・ラー油ちゃんの場合(桃屋×Peeping Life ご縁ですよ!)
・バルタン店長と店員のカネゴン(PeepingLife×怪獣酒場 かいじゅうたちがいるところ)
あと、「Peeping Life:World History」からDVD初収録の4話。これがあったのが買っちゃった理由でもあります。
・平安バカップ
・ヨガの達人 ムトゥさん
・ロケット発射3分前
・パパとママのお受験戦争

既出の作品だけど、通常DVDが大体10話で1500円だから、18話999円は安い!しかもpeepingLife初心者にはお勧めの良セレクトですw
まだ「PeepingLife」知らない人はぜひこのDVDBOOKを見て頂くとよいと思います。

[rakuten:neowing-r:11740859:detail]

「冷たい熱帯魚」

冷たい熱帯魚 [DVD]
 別に見るつもりなかったのに、観始まったら止められなかった。
 どちらかといえば嫌いな映画なんです。グロテスクでスプラッターなシーンの連続。深堀りのない人物描写。ラストも嫌い。なのにぐいぐいと引き込まれてしまう146分。
 殺人鬼の夫婦に巻き込まれる気の弱い主人公(吹越満)の姿は、自分を含め市井で普通に過ごしている人なのかもしれない。再婚した妻に疎まれ、娘に嫌われ、仕事も決してうまくいってる風もない。一方で同業ながら大きな店を構え、美人な嫁とフェラーリを駆るでんでん。殺人を「ボディを透明にしちゃう」(これは題材となった愛犬家殺人事件の犯人が使っていた言葉)といってはばからない。嫌悪しつつ、どんどん深みにはまっていく。
 この映画を観ていると、否定しつつも、自分の中にもそういう悪逆な回路というのが、もしかしたらあるのかもしれない、と思ってしまう。
 しかし、嬉々として死体をばらす妻(黒沢あすか)のようにはどうしてもなれない。そもそも血、駄目なんです。魚を触れない、むろん捌けない。食肉でも触るのはあんまし好きじゃない。そんな私にどうして死体を捌ける?
 
 お勧めはしませんが、もし観てしまったらノンストップな事は保証します。

 

冷たい熱帯魚 [DVD]

冷たい熱帯魚 [DVD]


 

「凶悪」

凶悪 スペシャル・プライス [DVD]
 2013年・白石和彌監督

 新潮45編集部編のノンフィクション「凶悪―ある死刑囚の告発―」を映画化したもの。
 2000年前後に起きた殺人事件控訴中の殺人実行犯の後藤良治(映画では須藤純次・演:ピエール瀧)が小菅拘置所から新潮(映画では明潮45編集部)に立件されているものと別の1件の殺人、2件の死体遺棄事件について告白する。上告しているさなかの別に事件関与の告白は自らの首を絞める。そうまでして許せないのは、数々の事件の首謀者で、先生と呼ばれる男、三上静男(映画では木村孝雄 ・演:リリー・フランキー)を絶対に許さないという信念からだった。「上申書殺人事件」といわれ、当時話題となった事件ですが、最初に新潮45に掲載されたのが2005年とすでに10年も経過しており知っている人は少ない。本や映画として残しておくことに意義はあると思いますが、この話、脚色はあるにせよ、ほぼ事実をもとにしており、これが事実ということに恐ろしさと嫌悪感を抱かざるを得ません。そういう意味では、元気なときじゃないとみれない映画で、原作を読み、DVDは持っていたものの1年以上寝かせてしまいました。結果的には、やっぱし後味は決して良くない。園子温監督の「冷たい熱帯魚」と等質の作品ですが、こちらの方がより事実に近い為エグイ。


 人間の本性はどこにあるのだろう。殺人なんて自分には関係ないと思っている傍らで、毎日のように殺人事件が起きている。子が親を殺し、親が子を殺す。隣人を殺し、友人を殺す。そこには様々な理由があるとは思うけれど、他人の人生のピリオドを自分以外の人間が打つことは絶対に許されない。それを教唆されたとはいえ、平然とやってのける須藤はやっぱり許される存在ではない。しかし、自分の手を汚さず、殺人を錬金術バブル崩壊後の油田だと豪語する木村も同罪。
 しかし巧妙に証拠を隠滅する木村は、発覚した保険金殺人のみでの立件で、上申された2件の殺人については証拠不十分で審理できず、結局無期懲役。やっぱりここでも頭いい奴が生き残っていくということか…。殺人を指示しながら平然としている木村に比べ、直情的に自分を裏切った奴、嘘をついた奴を追い詰め殺してしまう須藤の方が、まだ人間的。


 映画では、この事件を追いかける記者、藤井(山田孝之)の家庭も大きな比重を占めている。この部分はフィクションですが、藤井の家には認知症を患っている実母がおり、専業主婦の妻が介護にあたっているけど、すでにそれも限界。ホームに入れることを提案する妻の意見に耳を貸さず、家庭崩壊寸前。介護疲れで虐待を告白する妻。何もわかっていない認知症の母。仕事に集中するあまり家庭を顧みない藤井。
 
 
 実話とフィクションを織り交ぜながら、自分にもないとは決して言い切れない醜い人間像をこれでもかと見せつけられるのは、確かに不快だけど、それでもやっぱりそういうものが自分にあるのではないかという疑問を自らに問いかける為にこういう作品はあるのだと思います。

 全然すっきりしないのでお勧め作品ではありません。興味のある人、好奇心旺盛な人には是非。

 

凶悪 スペシャル・プライス [DVD]

凶悪 スペシャル・プライス [DVD]

「Peeping Life TV シーズン1 ?? 第1巻」

Peeping Life TV シーズン1 ?? Vol.1 [DVD]

 今日、2巻の発売日なのに新宿のヴィレッジヴァンガードいったら1巻しかなかった。店舗によっては一押し商品なのに、「店員に聞いたら入荷してないです」と。

 10月から深夜放送しているPeeping LifeのTVシリーズの1-3話と特典映像。1−3回、全12話は以下の通り

・アトムの壁ドン練習
ドロンジョ様 戦いのその後に
ブラック・ジャック 風邪引いて病院へ
・バカップル グアムへ行く 飛行機編
ハクション大魔王のカラオケレクチャー
・グッバイ・ショッピング(複合コピー機編)
ボヤッキーの部屋
・バカップル グアムへ行く 入国審査編
・コバルト兄さんにも彼女出来た
キャシャーン 嫁姑問題に揺れる
・ショータとコータのバレンタイン
・バカップル グアムへ行く


ヤサグレてるアトム、デブなトリトンなど、オリジナルを完全無視した性格設定。DVD版のキャラクターも総出演。地上波放送なので、オープニングはかっこいいのに、ゆるーい感じは相変わらずww

1話10分程度というのもちょうどよくて、「なんだこれ?」って思っている間に引き込まれて唐突に終わる。これ以上長いとダレます。

2巻、探して買わないと…。

Peeping Life TV シーズン1 ?? Vol.1 [DVD]

Peeping Life TV シーズン1 ?? Vol.1 [DVD]

「第3の選択」

 
 
第3の選択/米ソ宇宙開発の陰謀~火星移住計画の謎(初回限定生産) [DVD]
 先日のamazonタイムセールで半額だったので衝動的に購入w
 1977年6月20日イギリスで放送されていた「SCIENCE REPORT」という科学番組の中で、英科学者の流出、失踪を扱った回として取材をした結果、その裏に驚くべき米ソ宇宙開発の国家的陰謀があった。冷戦対立をしていた表面と裏腹に宇宙開発では両大国が手を組み月面の開発をしていた。しかもアポロ11号が月面着陸をするかなり前に。そしてさらに驚くべきビデオテープが再生される。そのビデオテープには、人類初の火星無人探査機による地表の映像と、モグラのように地中をうごめく生物が写っていた。「1962年5月22日、火星に到着、生物を発見!」歓声を上げる米ソの宇宙技術者達の声とともに。
youtubeに動画がありました。リンク切れる前に是非!「第3の選択:バランタインテープ」)

 これ、当時日テレの「木曜スペシャル枠」のUFO特集で紹介されたのを見て衝撃を受けました。
 種明かしをすれば、「ブレア・ウィッチ・プロジェクト 」や「放送禁止」と同じ”フェイクドキュメンタリー(モキュメンタリーともいう)”らしいのですが、当時はそんなことを知らず、100%陰謀論と信じていました。いや、木スぺのプロデューサーだった矢追純一さんは今でも「フィクションという形でしか発表できなかった」と言っているようで、実は私もそっちの考えに近かったりします。
 とはいえ、別にそういう陰謀が本当にあったからと言って、自分の能力からいっても選抜されて生き残れるとは思わないし、優秀な一握りのエリートが地球人の血を残してくれるならそれでいいと思ってます。ただ本当の歴史は知っておきたいなぁと。世の中には、「自分も連れていけ」という人のほうが絶対多いと思うので、簡単にばらすわけにはいかないでしょうけど。
 アポロ11号の月面着陸が1969年11月。その7年も前に無人探査機を火星に送り、しかも生物が動いている映像がある。火星は米ソの核で極冠の氷を溶かし、”人が住める状態”になっている。なんて夢のあるお話。
 私的には幽霊も死後の世界もフリーメイソンも宇宙開発の陰謀も面白いから全部ありw
 ただ巻き込まれるのは嫌ですけど。

 「第3の選択」面白いです。さすがに40年近く前のTV番組なんで、古いのは否めませんが、その古さがまた何ともw
 見たことない方にはお勧めですw

 

 
 

超兵器R1号


ウルトラセブン」第26話。
ここのところの集団的自衛権絡みで、突然観たくなった。こういう時30分のドラマはすぐに観れてよい。
ウルトラセブンは子ども番組ながら、社会風刺を扱った回が多い。この作品もその一つ。


地球防衛軍が開発に成功した惑星破壊する位強力な「超兵器R1号」の開発に成功する。強大な力を持つ兵器の誕生を喜ぶウルトラ警備隊の隊員たち。そんな中、モロボシダン(ウルトラセブン)だけが暗い表情に。一番はしゃいでいたフルハシ隊員に詰め寄るダン。


ダン「フルハシ隊員!」
フルハシ「何だ?」
ダン「地球を守るためなら、何をしてもいいのですか」
フルハシ「えっ」
ダン「返事をしてください!」
フルハシ「……」
ダン「…よし!」
フルハシ「おい、ダン!いったい何処に行くんだ?」
実験の中止を求めて参謀室に行こうとするダンを制止するフルハシ。
フルハシ「忘れるなダン、地球は狙われているんだ。今の我々の力では守りきれないような強大な侵略者がきっと現れる。その時のために…」
ダン「超兵器が必要なんですね」
フルハシ「決まっているじゃないか!」
ダン「侵略者は、もっと強烈な破壊兵器を作りますよ!」
フルハシ「我々は、それよりも強力な兵器をまた作ればいいじゃないか!」
目を背けるダン。そして、絞り出すように
「それは、血を吐きながら続ける、悲しいマラソンですよ」と。


 米ソ冷戦時代、軍拡競争華やかな頃の作品でそこら辺を風刺しているものですが、現在の集団的自衛権についても同じことが言えますよね。強い兵器を持っているものを抑える為に兵器を揃える。相手は更に強い兵器を準備する。ウルトラセブンが製作されてもうすぐ半世紀が経とうとしているのに、以前ほどではないにせよ軍拡の波は納まらない。
かといって、平和憲法を旨として、軍備を揃えず同盟国と協調しないでいたら、あっという間にそういう国に蹂躙されるがままになるのは、東南アジア諸国をみてれば分かる事。本当にいいのかなとも思う。
 沖縄の基地にしても、ない方がいい。国の首都の近くに、いくら同盟国だからといって他国の軍隊が駐屯している国というのも珍しいんじゃないだろうか。そういう意味では、いまだに占領国といっても過言じゃない。
 自分の国は自分で守る。それは軍国主義化とか、そういうものじゃない、と思う。愛する人や、山や川やこの国そのものを守ろうと想う気持ち。もちろん自国の繁栄の為に他国の存在を脅かすような事は絶対にしてはいけない。この国がいつまでも平和な国でいる為にどうすべきか。集団的自衛権はその答えのひとつだと思う。これが本当に正しいかどうかは判らないけど。


 ただ血を吐きながら続ける哀しいマラソンを続けることは、やっぱり行けない事。


こういうセリフを子ども時代にはじめて聞いて「ウルトラセブン」の奥深さを感じ、それがいままで緒を引いていたりします…。