飲み始めてしまったので、酔い潰れる前に今年の振り返りとご挨拶をさせていただきます。
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2011年、今年の大ニュースは「東日本大震災」を始めとする自然災害につきますね。3月11日、会社にいましたが、棚は倒れ、天井は抜け、小学生の頃から遊び半分でやっていた地震に対する備えを本気でやる時が、よもやくるとは…。命の危険を感じて机の下に初めて潜りました。300名以上の同じビルの同僚が、近くの小さな公園に避難して「いやいや、ここにいる方が危険じゃねーの?」と思ったものの、最初の地震で一旦事務所に戻ったのもつかの間、次の余震がまた大きくて、そんな中、首都圏の鉄道網は次々と運転見合わせ。翌日が土曜日、休みってこともあり、徒歩で帰宅を試みる。7時間もかけて帰宅した頃、原発は爆発するわ、津波で東北沿岸部は壊滅してるわ、この世の終わりを感じました。7月には、気仙沼にがれきの片付けにボランティア行ってきましたが、微力な自分の出来ることなんて、たかが知れてます。募金も何回かしましたが、お金の問題ではなく、自分の出来る事を来年もやっていこうと思いました。
9月21日の関東地方台風直撃もすごかった。なんとか早めの退社でぎりぎり最悪な時はやり過ごしましたが、それでも、途中で電車は止まり、バスを乗り継いで3時間以上かけて帰宅しました。その時、カミさんは横須賀での「平井堅ライブ」に向かっていましたが、横浜線が完全停止し雪隠詰め。結局liveに間に合わず泣きながら帰ってきました。
地球が狂い始めているとは、かなり前から言われていますが、まさにそれを実感した1年でした。
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とはいえ、日常は無理やりにでも一歩ずつ進めないといけません。3月以降は、地震の影響で予定していたイベントが無くなったり、それに代わるイベント、施策の企画などバタバタとしておりましたが、相変わらず休みの日は有効にカラオケ三昧でした。とうに不惑を過ぎて、落ち着かないといけないお年頃なのに、いつまでも若い皆さんと遊べてうれしいです。
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体調でいえば、9月に初めて身体にメスを入れました。日帰りの手術でしたので、そんな大げさなもんじゃないですけど。そりゃね、50年近く生きてると、どっかガタは来るもんです。完治してないので、来年は本格的に入院手術しないといけない。息の通りは格段によくなったのですが、匂いが殆どしません。あーあ。
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自分的に今年一番の出来事は、小中和哉監督とお近づきになれた事ですかね。25年以上自分の中でのベストワン映画の監督と一緒にその映画を観たり、一緒に飲んだりなんて、ほんと生きててよかった。金子修介監督ともお逢いして、facebookでお友だちになったり、11月には、長谷川和彦監督、原田美枝子さんと一緒に主演作を観、一緒に飲んだり、趣味の奥行きが一気に深くなった感じ。グリソムギャングに感謝。新百合ヶ丘に住んで20年、ほんとに、いいところです。
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結婚20周年というのも節目です。20年、よくもったと思います。これは、私の努力というより、カミさんに感謝ですね。付き合い始めたのが20歳の頃ですから、そこからするともう四半世紀以上一緒にいる事になります。子どもたちもとりあえず莫迦ですけど健康に育ち、レベルはともかく、無事大学と高校に入学してくれて家庭的に大きな問題がないというのも、勝手に遊んでいられる要因の一つです。
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さて、そんなこんなの1年でした。カラオケをご一緒する皆さんやその他、今年も新たな出逢いがたくさんありました。自分は何も与えられないけど、ほんと、出逢えた皆さんから、たくさんの素晴らしいものを戴きました。
震災でたくさんの方が亡くなられたり、福島の原発事故では、自宅で新年を迎えられない人がたくさんいます。その悲しみを自分のものとする事は到底できません。彼らの為に自分のできる事は何かを常に考え生きていくことは、これからも考えていかないといけないと自分に言い聞かせています。
それと逆説的ですが、亡くなられた人の分まで、人生を楽しむ事も忘れてはいけないと思います。
角川映画「復活の日」で、アメリカの核ミサイル発射を阻止しようとワシントンDCに向かう南極アメリカ隊のカーター少佐(Bo Svenson)が、日本隊の地震学者・吉住(草刈正雄)に聞きます。「Life is wonderful、日本語ではなんというんだ」と。吉住は答えます「人生はいいものだ」と。
生きているからこそ、出来る事がある。生きているからこそたくさんの人と出逢える。そうして自分を磨く事が出来る。
人生はいいものだ。
たくさんの出逢いに感謝。
ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。