「非公認戦隊アキバレンジャー」をみようと思ったら、終了して以降も録られている。レコーダーが終了を見分けられず連続して録ってしまっていたよう。入っていたのは「闇金ウシジマくん」の再放送だった。
最近映画化された話で、2010年にドラマ化されていたことを初めて知りました。とりあえず1話だけ観て後は消しちゃうか…と思って観てみると結構面白い。ついつい4話2時間釘付けでした。
「闇金ウシジマくん」は、ビックコミックスピリッツに不定期連載されている作品。以前スピリッツを駆っていた頃始まったと思うので、8年くらい前からやってる作品。
中居君主演のドラマ「ナニワ金融道」も好きでした。同じ闇金ものなので雰囲気は近い。
闇金ものって、主人公(闇金側)はどちらかといえば狂言回し的であって、真の主人公は借りる側だと思う。
ダメンズに惚れてしまって身を持ち崩し、風俗嬢、AV、ソープと落ちていく女。ギャンブルで身を持ち崩し、仕事も友達も失くしていくサラリーマン。「ナニワ金融道」も「闇金ウシジマくん」も貸した側の違法性は確かにあるものの、借りた側はそれを承知で借りていて、それをただ取り立てているだけ。金がないなら、臓器売買でもマグロ遠洋漁船でもして稼いで返すしかない。そこに憐憫の情が生まれないのは、「借りたものは返す」という人間として最低な基準を守っている側に、自分としてはよりシンパシーを感じるからです。
所有の概念がある以上、すべてのものは、「自分のもの」か「他人のもの」に分けることが出来ます。他人のものを自分の物とする為には、それ相応の対価を払い、一時的に所有(借りる)するか、買わないといけません。対価がない上に借りようとするところに無理が生じる。
でもね、人間って弱いから欲にはかなわないのですよね。そういう哀しさがあるから人間って愛おしい。愛おしさと憎さが混然一体となって作品として成立するこの手の闇金ストーリーは、とても興味深い。
映画、ヒットしてんのかなぁ。レンタルになってからでいっか。原作読んでみたくなった。
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