会場:蒲田/日本工学院専門学校「ギャラリー鴻」
「特撮のDNA/東京展」、会期が今月27日までですが、週末は予定があっていけない為、時間休みを取って行ってしまいました。
1954年の「ゴジラ」第1作から「シンゴジラ」まで、さまざまな小道具、ミニチュアを中心に展示されていました。複製品もありましたが、ほとんどが撮影で使われた本物。オキシジェンデストロイヤーの撮影プロップ他めったに見れないものばかり。2m超のメカゴジラ(初代)と3式機龍は圧巻。空中展示のモスラ、バトラ、バラン、ジェットジャガー。ムーンライトSY-3号(怪獣総進撃)はじめ戦闘車輛、戦闘機、ロケットのミニチュア、X星人(怪獣大戦争)の円盤など異星人のUFO。「モスラ」の小美人のミニチュア人形。TVシリーズから「流星人間ゾーン」の着ぐるみ、「セイザーX」「ジャスティライザー」のマスクが壁一面にずらーっと。
着ぐるみがどうやって作成されるかのビデオ解説は見入ってしまいました。デザインは勿論、絵を立体にしていく苦労が偲ばれます。
特撮。ミニチュアで山や街並みを作り、着ぐるみや操演の怪獣で壊す。勿論、一般のお話しでも簡単に撮影できないものをミニチュアで作り撮影したり。かつては映画、TVでノ特撮番組が沢山ありましたが、今は、TVでは日曜朝の戦隊ものと仮面ライダー、ウルトラマンくらい。特撮ものの映画となるとほとんどなく、特撮が必要だった絵はほぼCGで作られるようになりました。
この展示会を見ていると、特撮がいかに職人芸かがわかります。一つ一つ手作りで、しかも破壊を伴うので一発勝負。効率が悪すぎです。恐らくミニチュアを使った特撮というのは、フィルム撮影からデジタル撮影に変わっていったように、今後なくなっていくんでしょう。あくまでも「こういう撮影をしていた」という歴史です。
自分たちが子どもの頃に観た映画で実際に撮影で使用されたミニチュアを見るのは楽しい。保存状態の悪いものもあるけど、できればしっかりと保管をできる仕組みがあるとよいかもしれません。
そういう意味でも、以前東京都現代美術館で開催された「特撮博物館」や今回のような催し物を定期的に開催してほしいなと。そういえば平成ガメラ絡みのこういったイベントってないけど、ミニチュア残っているんだろうか…。
特撮好きにはお勧めのイベント。会期は来週日曜まで。