日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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「昭和のまぼろし」小林信彦 を読む。

 小林信彦作品は小学校5年生の時に「オヨヨ島の冒険」を読んで以来、かなりの作品を読んでいます。新潮文庫で出てるものはたぶん全部読んでます。とてもリズム感のある文体で、すーっと読めてしまいます。
 最近は自伝的小説かエッセイの執筆が多い。79歳いまだ現役というのはすごいです。
 「昭和のまぼろし」は、週刊文春で連載をしているエッセイ「本音を申せば」をまとめたものの2冊目。書かれたのは2005年くらいで2009年に文庫化されたもの。
 2005年は戦後60年の節目ということで、戦中戦後を生きた著者の観点からみた現代や昔の思い出をつづったエッセイです。
 今年、太平洋戦争開戦70周年ということでNHKでも特集特集番組「日本人はなぜ戦争へと向かったのか」をやっています。これ、見てますけど結構面白いです。
 私なぞは、戦後も戦後、高度経済成長まっただ中の生まれですから、昭和後半体験組。私から10年乃至20年くだって生まれると、もう昭和が加速度的に薄らいでいってる感じ。「三丁目の夕日」の光景は、多少古いけど、たしかにああいう時代がまだ残っていた子供時代でした。
 戦時中の話や全く見たことのない昔の古い映画の話が多いのですが、読んでいて全然苦痛じゃない。逆に、あの頃の映画を見てみたくなるから不思議だ。黒沢明小津安二郎は好きだし良く観るけど、成瀬巳喜男はさすがに観ないんだよなぁ。今度観てみようかしら。
 小林信彦に外れなし。特に小説はお勧めです。

昭和のまぼろし―本音を申せば〈2〉 (文春文庫)

昭和のまぼろし―本音を申せば〈2〉 (文春文庫)