日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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「妻に捧げた1778話」を読む。

眉村卓著。新潮新書
 眉村卓といえば子どもの頃角川文庫や秋元文庫でやたら読みましたねー。最初に知ったのは、NHK少年ドラマシリーズがきっかけでした。少年ドラマシリーズの眉村作品は次の4つ。
・1974年「まぼろしのペンフレンド」(ドラマ愛の詩でリメイク「幻のペンフレンド2001」も制作されました。)
・1975年「なぞの転校生」主人公の岩田広一役の高野浩之さんは「超人バロム1」のバロム・1の知恵の部分を担当する白鳥健太郎
・1977年「未来からの挑戦」(原作は「ねらわれた学園」「地獄の才能」)紺野美紗子が子役時代に出ていました。とても可愛くて無茶苦茶好きでした…。
・「幕末未来人」(原作は作品集「思いあがりの夏」所収の短編「名残の雪」)
少年ドラマシリーズ好きが昂じて10年ほど前に各種イベントに参加をして、「なぞ転」の高野君とお知り合いになり、カラオケ帰りにバロムクロスをしてもらいましたっけ。(写真あるはず。。)
 少年ドラマシリーズの話はまた書く機会があると思いますのでこの辺で。そのSF作家の眉村卓さんの奥さんが、余命1年を宣告された。5年後の生存率はほぼ0%。そう告げられた眉村さんは、妻に1日1篇のお話を作る事にする。その数、1778話。
 「毎日書く」事の大変さは、本当によくわかります。当blogも、2006年4月から毎日更新しています。日数にして2000日以上1日も欠かさず書いています。気分が乗らない、(書く)ネタがないなんてのは日常茶飯事。それでも一旦ある程度続けてしまうと、逆に止める事が怖くなります。眉村さんの場合は、お百度参りみたいな感じで、止めると何か不吉な事が起きるよな…とありました。
 この本では、1778話のうちの19篇を、順を追って眉村さんの解説付で紹介しています。奥さまが亡くなって最期の1篇。1778話目。静かな感動です。
 薄いのですぐ読めます。そして、夫婦の愛情の形がここにあります。
 お勧め。
 

妻に捧げた1778話 (新潮新書)

妻に捧げた1778話 (新潮新書)