DVD4巻(本編)。昨年映画化されたのはTV版の1年後という設定とか。
モテキ。いままで全然お声掛かりのなかった男に一度はやってくるといわれる"モテ期"。モテキねぇ…。今まで生きてきてそんなのはなかったよ。だから、幻想ですので、信じてはいけません。あくまでもファンタジーとして楽しむととても面白い。
主人公藤本幸世(演:森山未来)は、派遣社員をしている29歳。今まで女性との交際経験もなく、酒の上での過ちで童貞を奪われて以来、そういう経験もなし。優柔不断で、自虐的、漫画好きで、金もない。この何の取り柄もない男に突然"モテキ"が訪れる。過去、知り合った女性から次々と連絡が入る。よりどりみどりの状態で幸世は次々とデートをするが、肝心なところで一歩踏み込まず、女性にまかせてしまう。 こりゃ駄目だわ。。
金が無いとか正社員じゃないとか、学歴低いとかヲタクだとか、背低いとか、デブだとか、醜男とか、人って誰でも何らかの劣等感を抱えていると思うのね。私も劣等感の塊です。だから劣等感に苛まれる気持ちはわからないではない。でもね、そういった劣等感だけに目を向けていると卑屈になってしまって、性格もひねくれるし、外見にも現れてくる。
他の人と比較して劣っているところは確かにあるけど、優れているところもあると思う。もしなくても努力次第では身につけられる事だってある。努力もせず、なんでも自分を卑下しないで、そういう努力をすることで、人はちゃんと輝く事が出来る。
主人公の幸世君は、ほんと努力しない。唯一努力したのは、最初に好きになった小宮山夏樹(松本莉緒)の為に30kgのダイエットをした位。誰に対しても、自分から「好きだ」と言わないし、逢いたいとも言わない。
ドラマの中で30歳の誕生日を迎える幸世くん。30歳…。高校生とか大学生ならまだ判るけど、30歳でこれでは、ちょっと厳しい。いくらスペックの低い私でも、30歳では一児の父でした。
恋愛関係は対等なようで、実は対等じゃない。ちゃんと女性の気持ちを理解して、如何に女性が行動しやすいような理由を作ってあげるかが大切。それをしないで常に受身のままでは、進展などあり得ない。ま、そういう、自分が一番可愛い、自分は傷つきたくない男子を総称して「草食系」とかいわれるんだろーな。草食でも食欲はあるくせに、自分より弱い、文句を言わない草ばかり食べてる。気持ちはわかるけど、一歩踏みだしてほしいなと思います。
「モテキ」2話目に出てくるいつかちゃん(満島ひかり)との旅行が、原作の東北旅行から、岩井俊二監督の「打ち上げ花火〜下から見るか?横から見るか?」のロケ地(千葉県飯岡町訪問に変わっていたのは私的に良かった。「打ち上げ花火〜」は私も好きな作品。ロケ地訪問、行ってみたいなぁ。
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