1975年松竹・山根成之監督
「愛と誠」3部作の2作目。今回は、誠が花園実業高校に転校してから高原由紀の自殺まで。太賀誠は、第1作の西條秀樹から新スター(!)南条弘二に。平成ウルトラセブンのシラガネ隊長じゃん。といっても知らない人多いね。
物語は原作をそのままダイジェストにした感じとでもいえば良いのか。しかし残念ながら、それ以上に観るべきところがない。全体的にシャープさに欠ける俳優たち。鈍重な演出。これは時代のせいと片付けられる問題じゃないような気がする。。
高原由紀役の多岐川由美もきれいではあるんだけど、うーんイメージとちょっと違う。原作ではまるで怪獣のきぐるみのような蔵王権太もちょっと太ってる程度で貧弱だし…(^-^;。第1作は西條秀樹の人気もあって大ヒットしたのに2作目で誠役を続けなかったのは大人の事情か。
そうそう、誠を追って花園実業に転校した愛を守る為に派遣された天地先生役を森次晃嗣がやっていて、何気にウルトラセブン繋がりだと思ったのは、私がセブン好きだといいうだけ。
愛と誠は、実写映画化よりもアニメの方が良いかも。誠や高原の複雑な心理描写や愛の美しさ、激しいアクションなど、俳優が演じるには限界がある。
同じ梶原一騎原作の「あしたのジョー」も1970年映画版は、「愛と誠」同様、単にストーリーを追いかけただけの“とほほ”な作品でした。原作の改変にうるさかったのかしら。2011の実写映画はそこそこ面白かった。
そういう意味では、改めて「愛と誠」を映画化するのはありだと思いますが、何故ミュージカル調にしたのか理解不明。観ていないので何とも言えませんが、ちゃんとリメイクしてくれないかな。。
さて完結編これから見ることにしよーっと。
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