日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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「機動戦士ガンダムさん ここのつめの巻」


 「ガンダムさん」もついに9巻。ガンダムネタのパロディ漫画です。「いつつめの巻」(第5巻)からやっているガンダム打切り前後から映画化に至る虚々実々を織り交ぜた物語「ガンダム創世」がついに完結。


 1981年2月22日、新宿アルタ前で「アニメ新世紀宣言」と呼ばれるイベントが開催されました。わざわざ高校生が、たかがアニメのイベントに参加する為に新宿まで行くというほど、関東とはいえ、外れの方、行動力もそんなになかったし、考えてみれば精神的距離は、30年前と今とでは結構違っていて、当然かじった程度のオタクだった私は参加していません。
 しかしその熱気は、間違いなく私の住んでいた地方都市のアニメファンには届いていましたね。ガンダム3部作もしっかりと劇場に並んで観ました。「ガンダム創世」のクライマックスは、この「アニメ新世紀宣言」を持ってきています。

 
 かつて、筒井康隆が「SFの浸透と拡散」と予言した通り、SF的なものは一般の中に浸透し拡散していった。明確なSF作品と言っていない作品でもSF的要素の入った物語がいかに多いことか。大ヒットしたドラマ「仁(JIN)」だってタイプスリップもので、完全にSF。私的には少年ドラマシリーズのSF作品眉村卓原作の「幕末未来人」と同列に語れる作品です。
 アニメもオタクだけのものではなく広く一般の人にも観られるようになりました。ジブリは、邦画の歴代興行収入ベスト5の中で実に4作も入っている(「千と千尋の神隠し」「ハウルの動く城」「もののけ姫」「崖の上のポニョ」)し、ピクサー、ディズニーのCGアニメも毎月新しいものを公開している。常に新しいアニメ作品が封切されていて、映画館でアニメ作品を公開していない月はないんじゃないかな。勿論コアなアニオタ向けの作品もありますが、アニメを語るのにそれほど構える時代ではなくなったような気がします。


 「ガンダム創世」は、あの時代を共有した当時のアニメファン必見の名作です。多少誇張しているところもありますが、まさに現場周辺にいたお友達からもお墨付きの作品です。