山崎貴監督・公開中
連休最終日、現実逃避をしたいカミさんから「『ドラえもん』観たい」という声が上がり、夕方の回に滑りこむ。e席リザーブで見たら完売になっていて駄目もとでシネコンまで足を運んだら、前の方の席がまだ空いていて、前から3列目という、かなり前の席で鑑賞することに。基本映画は一番後ろで観る派なのでなかなか刺激的な場所でした。それにしても公開から1ヶ月以上過ぎてこの入りの良さはすごいです。さすがドラえもん。
さて「STAND BY ME ドラえもん」。ストーリーは原作の中の名エピソード(「未来の国からはるばると」「たまごの中のしずちゃん」「しずちゃんさようなら」「雪山のロマンス」「のび太の結婚前夜」「さようなら、ドラえもん」「帰ってきたドラえもん」の7つの短編)を繋いでいるだけで、殆ど知っているストーリーなので、驚きがあるわけではありません。だから逆に細部を見ることができるという利点もありました。のび太の部屋に星野スミレのポスターがあったりするのはちょっとにんまりしてしまいます。
どうもディズニーやピクサーのバタ臭くギョロ目のCGアニメが嫌いなので、今回のような純国産のクレイアニメのような質感のCGアニメはとても見ていて気持ちが良かった。この手法でオリジナルアニメが大ヒットしたらいよいよ日本もCGアニメの時代到来となるんだけど、どうかなぁ。
最近レイトショーで映画を見ることが多い。そうすると制作側を気にしてしまうほどの入りであることが多く、今回ほぼ満席の館内、しかものび太が満身相違でジャイアンに向かって行くシーンでこどものワンワンと号泣する声や、どうでもいいギャグシーンで爆笑する声などが館内に響き渡り、「そうだよなぁ静かにみるばかりが映画じゃないよなぁ」と改めて思いました。
鑑賞後の私の第一声「俺のび太だったかも」に対して、カミさん「かも、じゃなくてまんまのび太でしょ、しかもドラえもんがいなかった」と。はぁ、その通りです。更にカミさん「結婚前夜」とほぼ同じシチュエーションがあったらしい。それってカミさんしずかちゃんって事?まぁ結果オーライってことで。。。
ドラえもんを知っている人も知らない人も老若男女が楽しめる作品に仕上がっています。
もうそろそろ公開も終わりなので観ていない人はお早めに。私が観たのは2D版ですが、3D用の演出も随所にあるので興味があれば3D版でもよいかも。