日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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「アオイホノオ」最終回。


 原作は島本和彦の同名漫画。島本和彦デビュー前大学時代の虚々実々を織り交ぜた半自伝的ストーリー。1980年って今から35年も前だということにまず唖然。丁度高校位の時でした。1977年に「宇宙戦艦ヤマト」が映画化され、翌年の78年に今もあるアニメ専門誌「アニメージュ」がヤマトを表紙に創刊されてアニメブームが始まってました。その後「さらば宇宙戦艦ヤマト」「銀河鉄道999」が公開、松本アニメを中心にアニメが更に盛り上がりを見せます。そして79年に「機動戦士ガンダム」が始まります。ガンダムの終了から映画化、高校3年の春に「幻魔大戦」「クラッシャージョウ」「宇宙戦艦ヤマト完結編」公開と最高潮に達します。


 そんな時代の洗礼を頭から浴びてしまいましたので、35年経った今だにアニメ観てたりします。もっとも年に数作品を観る程度ですので、アニオタというわけでも有りません。どっちかってゆーと、あの頃のアニメを観返している方が多いかも。今TSUTAYAとか行くと有名どころの作品は殆どDVDになってるもんね。いい時代になったもんです。


 さてそんな時代を舞台にした「アオイホノオ」。私より少し上のお兄さんお姉さんたちが登場人物。今では伝説となった「DAICONIII」オープニングアニメーションを製作することになる庵野秀明山賀博之赤井孝美らその後のガイナックスメンバーやオタキング岡田斗司夫、大学の先輩に「ねこじゃないもん」の矢野健太郎なんかが実名で登場する。
考えてみれば、今のアニメ漫画界をけん引する人たちが集まっているこの年代の大阪芸大って凄過ぎです。そもそも「古事記」だって「日本書紀」だって時の為政者によって都合よく書きかえられていて、全部事実なんて口がさけてもいえません。だから確かに「アオイホノオ」はフィクションと銘打っているものの作者にとってのこの時代そのものじゃないかと思うのです。全12話みていて思ったのは、「そんあのありえねー」っていうことよりも「あぁ確かにこんな感じだったかも」というシーンばかりでした。それは、高校生なんかよりお金も時間も自由になる大学生たちが好きな事に没頭できる、そういう人たちを遠目でみていたからこその感想かもしれません。


 それにしてもこのドラマ、役者さんたちがノッている感じがすごく良かった。柳楽優弥くんの主人公モユルは激アツ、とんこさんの山本美月はまさにあの時代の女の子って感じ。安田顕庵野ヒデアキ、ムロツヨシの山賀、中村倫也の赤井、みんな癖があって面白い!津田さんの黒島結菜もかわいい。集英社の編集者MADホーリィ佐藤二朗は悪乗りし過ぎで楽しい。そして岡田トシオの濱田岳。この人はじめてみたのは金八先生の時でしたが、変幻自在のいい役者さんになったなぁって思います。

主題歌のウルフルズ「あーだこーだそーだ」もいい。

 さてDVDBOXをどうするか。ちょっと悩むところです。