日本テレビの名作ドラマ「傷だらけの天使」で、主人公修の子供の名前は、「高倉健の健と菅原文太の太を取って健太」と言ってました。まさにあの時代の名優2人、相次いで逝ってしまわれました…。
高倉健さんは、着流し長ドス「死んでもらいます」と一人切り込んでいく任侠映画の看板スターでしたが、その様式美が飽きられスタートしたのが「仁義なき戦い」を代表とする実録ヤクザ映画。そのスターが菅原文太さんでした。
ヤクザ映画が下火になっても精力的に映画に出続け、「トラック野郎」シリーズのようなコミカルな映画、「太陽を盗んだ男」の沢田研二を追いつめる不死身の山下刑事など印象に残る数々の役をこなしてました。
映画スターであり続けた健さんと対照的に、CMやTVドラマにも沢山でていました。今の人は知らないだろうなぁ冷蔵庫のCM「時代はパーシャル!」
「北の国から'92巣立ち 」の裕木奈江の伯父さん役や、NHKの大河ドラマ「獅子の時代」など主演助演に関わらず常に印象を残す役者さんでした。
「千と千尋の神隠し」の釜爺や「おおかみこどもの雨と雪」の韮崎のじいさん役など、声優としても活躍。声が渋い!
そういえば、上の子がお腹の中にいた頃、長い休みに出かけることができずレンタルビデオで「仁義なき戦い」5部作を見続けた事を思い出しました。胎教に実録ヤクザ映画というのもどうかと思いますが、至って真面目に成人してくれてほっとしています(^_^;)。
11月28日午前3時、転移性肝がんによる肝不全のため、東京都内の病院にて逝去。享年81歳。
そして昭和の名優がまた一人…(T_T)。
ご冥福をお祈りいたします。