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残して欲しいもの。


氷川丸日本丸 老朽化進み保存に課題
カナロコ by 神奈川新聞 1月27日(火)10時12分配信)
http://www.kanaloco.jp/article/83281/cms_id/123096

 ミナト横浜のシンボルとして親しまれている「氷川丸」と「日本丸」の保存をめぐる動きに注目が集まっている。戦前から活躍した両船は老朽化が進み、廃船の危機が迫っているとの指摘も。造船工学に詳しい国土交通省運輸安全委員会委員の庄司邦昭さんは「日本海運の歴史をいまに伝える貴重な海事文化遺産だ」と訴え、国の重要文化財指定など保存に向けた機運の高まりに期待を寄せる。■日本郵船氷川丸と帆船日本丸はともに建造から85年を迎える。庄司さんは「日本の重要文化財にふさわしいだけでなく、世界でも重要な海事遺産」とその価値を指摘する。戦時中に病院船として徴用された氷川丸は機雷に3度触れながら、沈没を免れた逸話も残る。■庄司さんが特に評価するのが、鋼鉄製の船体の外板をつなぎ合わせている「リベット構造」。この技術を用い、現在も浮かんでいる船は国内にほとんどなく「保存によって戦前の造船技術を後世まで伝えることができる」と訴える。■保存に向けた動きが急がれる理由がある。■氷川丸は1961年、日本丸は98年を最後に大規模修繕を行っておらず、船体の劣化については両船の船長とも「正確には分からない」と口をそろえる。氷川丸日本郵船日本丸横浜市が所有し、維持管理に当たっている。ともに「100歳を目指す」との目標を掲げるが、具体的な動きはないのが現状だ。(後略)



 眼下に鎮座している日本丸を見ながら通勤するのは、とても気持ちがいい。横浜と言えば、ランドマークタワー 3段のクィーンズタワー、帆を広げたようなインターコンチの構想物と日本丸、赤レンガ倉庫、コスモワールドの大観覧車を擁するみなとみらい地区を想い浮かべる人が多いはず。この中で赤レンガ倉庫と日本丸は、100年前後の歴史をもつ由緒正しいもの。

一方で、『明治末期に建てられ、輸出用生糸を収めた旧三井物産横浜支店倉庫(旧日東倉庫、横浜市中区日本大通)の解体が5日、着工した。「横浜赤レンガ倉庫より古い横浜最古の倉庫。重要文化財級、いや世界遺産級の価値がある」』(http://www.kanaloco.jp/article/80009)なんて話もあり、横浜市や県、国の一貫した対応が求められるところ。
 歴史的建造物を残すことと経済活動を優先させることは二輪で出来るんじゃないかと思う。それに100年の年月を耐えてきたものを杏にに壊し、新しいもんを建てても、その建物が壊しただけの年月を経るのに100年、しかも歴史的価値が生まれるかどうかは分からないということを考えると、安易にスクラップアンドビルドで良いとはどうしても思えない。
 こういうものを残すのに税金を投入するのに否を言う人は少ないと思う。それよりも行政がちゃんと指導出来ていない方が気になる。長い目で街づくりが出来るのって、企業じゃなくて行政だと思う。短期的な利潤追求の為に歴史的建造物を壊す事は絶対にやめるべきだし、それは強く指導して良い事。弱いものいじめばかりしていないでこういうところに行政の力を発揮して欲しいと切に願います。