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「角川映画 1976‐1986 日本を変えた10年 」

角川映画 1976‐1986 日本を変えた10年 (単行本)
中川右介
 先日の少年ドラマシリーズのイベントで書泉がSF映像関係書籍を出店販売していて購入。昨年出た本でしたがはじめて見かけて衝動買い。1976年「犬神家の一族」からはじまった角川春樹事務所が手掛けた映画を角川映画と言います。角川映画っていう会社があったわけではありません。

 この10年は、小学校5年生から大学2年生までの人生で最も多感な時期。俗に角川商法と呼ばれるメディアミックス戦略にどっぷり巻き込まれた世代でした。
 この頃は、家庭用ビデオ黎明期で80年代後半に入り、レンタルビデオセルビデオ、更にレーザーディスクが出始まった時期ですから、映画は映画館で観るものでした。もっともこの時期はアニメブームなので、アニメ映画を優先していたので、角川映画をロードショーで観たのはそれほど多くはなく、専らTVや後年レンタルビデオ名画座で観ました。はじめて映画館で観たのは小学校6年の時、角川映画第2弾「人間の証明」でした。勿論原作もシナリオも買い求めましたねぇ。


 振り返ってみれば、、助監督を長年経験してからやっと監督になるという撮影所のシステムは崩壊してきた時期でもありました。それでも角川映画の初期の頃は、映画会社各社での監督経験者、特に日活の後期"ロマンポルノ"を撮っていた監督さんや自主映画の監督さんが角川映画で沢山メジャーデビューされていました。
 確かに宣伝費を沢山使い周知させる方法は、当時角川映画しか出来ない事でしたが、その分制作費も通常より多かった。結局いまやメディアミックスが当たり前になっています。
 
 駄作が多いといわれていましたが、決してそんなことはなく、かといって全てが傑作というわけでもない。まさに玉石混淆というのが角川映画なんだと思います。私的には好きな作品が多いですが。

 
 そんな角川映画が最も輝いていた10年間の取り巻く状況を含め丁寧にまとめた本です。
 この本を見れば角川映画のあらましが良くわかります。
 お勧め。