日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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「激動の昭和史 沖縄決戦」

 
激動の昭和史 沖縄決戦 [東宝DVDシネマファンクラブ]
 沖縄から帰ってまず見たかった映画。去年の3月にDVDをやっと手に入れて感想はその時にも書いています(http://d.hatena.ne.jp/hee/20140312)。

 今回の沖縄旅行は単に観光地巡りをしたかっただけでなく、沖縄戦の爪あとを見る事も目的の一つでした。勿論、東京大空襲や広島長崎の原爆、その他様々な地方都市でも空襲が行なわれ一般市民が沢山犠牲になっていますが、銃を持った兵隊が上陸して一般人にも銃口を向けて多くの犠牲者が出た戦いであったという意味では、太平洋戦争の中でも最も悲惨な戦場であったと思います。


「沖縄決戦」は、ミッドウェイ敗退後からサイパン玉砕そして沖縄戦いついて史実に沿った作りをしています。中心は帝国陸軍第32部隊の牛島中将(小林桂樹)、留学経験もある八原高級参謀(仲代達矢)、豪放磊落な長参謀長(丹波哲郎)の3人。ひめゆり学徒隊には酒井和歌子南風原病院の軍医に岸田森鉄血勤皇隊、大阪から赴任した島田知事(神山繁)の行動、そして海軍陸戦隊の太田實司令(池辺良)。
 大本営の現状認識不足ぶり、陸軍の作戦は後手後手にまわる無能振りが際立ちますが、そんな中なんとか沖縄を守ろうと必死で戦う軍人もいて、その対比が興味深いドラマです。
 約2時間半、途中インターミッション(休憩)が入りますが、最後分かっていながら先の気になる映画です。
 岡本喜八監督の演出もすごいですが、新藤兼人の脚本構成が見事、更に特殊技術に火薬バカ(尊敬語ですw)中野昭慶ときて戦闘シーンが盛り上がらないわけありません。

 これ見ていない人いたら是非観て欲しい傑作です。