日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

思ったこと、思っていること。読んだ本、観た映画、TV。聴いた音楽…。会社でのこと、家族のこと、自分のこと。日々のうつろいを定着させています。はてなダイアリー開始は2003年、2006年4月から毎日更新継続中。2017年6月8日「はてなblog」アカウント取得、2019年1月「はてなダイアリー」から正式移行しました。アクセスカウンター2019年01月26日まではpv(2310365)です。

満開なので「秒速5センチメートル」を観る。


秒速5センチメートル 特別限定生産版 DVD-BOX
 2007年新海誠監督。2種類3冊の小説(新海監督本人のノベライズ単行本とその文庫版、それと「―one more side」という別視点のもの)、コミカライズも読み、本編の特別限定生産版DVDも買ったので、もう何回観てるか判らない位。更にblu-ray買いたい気持ちを「同じもの何故買う??」と、カミさんに必死に引きとめられ買わないでいる、そんな状態になる位好きな作品です。

 小学校3年生の時に東京に引越してきた遠野貴樹くんという男の子が主人公。翌年転校してきた篠原明里ちゃんとは妙にウマが合い仲良しに。小学校6年生の時、明里ちゃんは栃木の岩舟に引っ越すことに。貴樹君と明里ちゃんは文通を始める。中学1年の時、今度は貴樹君が鹿児島県の種子島に引っ越すことになる。さすがに種子島は遠い。そこで、貴樹君は引越す前に明里ちゃんに逢おうと電車を乗り継いで岩舟に向かう。降り始めた雪が桜の花びらのように秒速5センチで降り続いている…。

 という第1話「桜花抄」。次に貴樹くんが種子島に転校した高校時代を描いた第2話「コスモナウト」では、貴樹君を慕う澄田花苗ちゃんによって物語が紡がれていきます。
 第3話は、大人になった貴樹君と明里ちゃんを山崎正義の名曲「One more time, One more chance」に乗せて散文的に語られます。1話2話と異なり、物語やセリフを極力排した章ですが、切ない感情が曲とともに溢れかえって感涙必至です。「なんだか意味が分からない」という評もありますが、この物語を理解するには、本をよく読んで行間を読む力があったり、相手の気持を察することができたりという"ちから"が必要なので、なんでもかんでも説明しちゃう物語にしか触れてないと物足りなさ満載かもしれませんね。
 それと合わせて、切なくなるような恋を経験した事があって、ほんの少しでもそれを引き摺っているっていうのもこの物語に引き込まれる要件のような気がします。
 そういう経験がなかったりすると「女々しい」と一刀両断される。特に女性って、過去の想いをスパッ!と割り切ってしまう人が多いらしく、過去の想いを引き摺る男性の気持ちはなかなか理解されにくい。50過ぎたおっさんですが、どーせ女々しいですww。不治の病ですww


特別限定生産版DVD 

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秒速5センチメートル [Blu-ray]

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小説版別視点の「―one more side」
秒速5センチメートル one more side

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そして漫画版(全2巻)
秒速5センチメートル(1) (アフタヌーンKC)

秒速5センチメートル(1) (アフタヌーンKC)

秒速5センチメートル(2) <完> (アフタヌーンKC)

秒速5センチメートル(2) <完> (アフタヌーンKC)