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「樹花鳥獣図屏風」を観に行く。

 カミさんがサントリー美術館でやっている「若冲と蕪村展」に行ったら」「白象群獣図」しかなくて、どうしても「『樹花鳥獣図屏風』が観たい」と言いだした。
 「樹花鳥獣図屏風」は静岡県立美術館収蔵品。痛みが進んでいる為か毎年ゴールデンウィークのみ一般公開されているということで、思い立ったが吉日、カミさんと観に行くことに。

 私的には、「びじゅチューン」の「樹花鳥獣図屏風事件」を見てからどうしても観たい作品だったので渡りに船。
 「びじゅチューン:樹花鳥獣図屏風事件」


 静岡県立美術館は旧清水市にあり、県立図書館、県立大学と同じ高台の公園内にありました。丁度篠山紀信展もやっていましたが、そちらはスル―。常設展示(ロダンの彫像を集めたロダン館も見学可)だけですと入場料300円のみ。さすが県立w


 伊藤若冲の升目描き作品は、従来の日本画では考えられない独特の異彩を放っている。升目描きっていうのは1cm位の升目に色を乗せていって全体的な絵に仕上げられているモザイク画みたいなもの。
 樹花鳥獣図屏風は18世紀後半(江戸後期) に描かれた縦約1.4m×横3.6mの六曲一双屏風 。それこそ無数(8万個以上らしい)の升目がびっしりと並び、さながらお風呂屋さんのタイル画みたい(たとえが庶民的ですいません)。右隻には白い象さんを中心に獣、左席には鳳凰を中心とした鳥類が所狭しと描かれていて、観るものを圧倒します。



 県立美術館に展示はありませんが、若冲といえば有名なのは「群鶏図」をはじめとした鳥をテーマにしたものが多い。「群鶏図」は美術の教科書にも載ってました。
 「群鶏図」↓

恐らく作品としては、樹花鳥獣図屏風はトリッキーな作品ですから若冲の最高傑作とは言い難い。でも画法や構図、虚実入り乱れた鳥獣の姿は「なんじゃこりゃ?」と同時に妙な感動を呼びます。


 GWで東名高速大渋滞。滞在3時間、往復8時間。なんだか「ラーメン食べに北海道いくみたいな贅沢だね」と話すと、「いやいや精々そばを食べに戸隠いく位なもんよ」とカミさん。
 いずれにせよちょっと足を伸ばしただけで名画に逢えるというのはいい環境だよなって思います。今度はミレ―の「落ち穂拾い」観に山梨県立美術館行こうか。。