<一極社会>結婚「コスパ悪い」 「恋愛の価値」低下(毎日新聞 5月7日(木)9時8分配信)
少子化が進む東京は、地方に比べて物価が高く、恋愛や結婚にも経済事情が影を落としている。特に、不況しか知らないバブル後の世代は、お金への不安を感じており、結婚を含め金銭見合いで行動を抑えることがある。恋愛や結婚もカネ次第ということなのか。■「結婚にはメリットがないと思うんです。だって、コスパが悪いですよね」。都内在住の公務員、佐々木健一さん(26)=仮名=は、コストパフォーマンス(費用対効果)の略語を使って、結婚しない理由を冗舌に解説する。「きれいでかわいい人といられるのはプラス。ただ、きれいというのは年々下がるし、特定の相手に一生縛られ続けるのはマイナス。2人分の生活費もかかる」■大学進学で上京。1988年生まれで、バブル景気の記憶はない。「ぼくらは日本のいろんなものが崩れていくのを見てきた世代。不景気が当たり前だった」と話し、結婚でさえ、損得勘定で考えると明言する。(後略)
愛があればお金なんかなくたって…とまでは言わないけど、お金で買えないものが間違いなくあって、それが家族だと思うのです。
確かに自分で稼いだお金を自由に使えるっていうのは、お小遣い生活のわたし的には羨ましい。カミさんや子どもがいなければ気は楽に違いない。だからといって、家族を金で買ってるつもりも、施しをしているなんていう気もない。それにカミさんや子どもたち(特に小さい頃、最近は…(^_^;))がいる事で、仕事に対する取り組み方も違ってくる。
カミさんと付き合って30年、結婚して24年経つわけで、たしかに綺麗度は年々下がってきている(「あなたなんか元々美形じゃないでしょ〜怒」という突っ込み)。でも2人で家庭を作り、子を成してきた年輪なわけですから、皺もしみも白髪もみんな愛おしいものです。
金銭的な損得勘定でいえば、仰る通りマイナスでしょう。でも有形無形の喜びだって同時に味わえる。勿論嫌な事もあるけどそれも結婚していなければ知る事の出来ない感情です。目に見えないもの、形に残らないものを信じる事ができないのは、発想が貧困じゃないかと思うのです。
結婚がいいものだとは一概に言い切れませんが、少なくとも自分にはなんらかの形でプラスになっていると思います。この一言で言いあらわせないものが「コスパが悪い」と思われちゃう原因なんでしょうねぇ。