日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

思ったこと、思っていること。読んだ本、観た映画、TV。聴いた音楽…。会社でのこと、家族のこと、自分のこと。日々のうつろいを定着させています。はてなダイアリー開始は2003年、2006年4月から毎日更新継続中。2017年6月8日「はてなblog」アカウント取得、2019年1月「はてなダイアリー」から正式移行しました。アクセスカウンター2019年01月26日まではpv(2310365)です。

無気力相撲も作戦。

FIFAワールドカップ2018ロシア大会、日本は無事予選リーグを突破、決勝トーナメントに駒を進めました。
昨深夜のポーランド戦、引き分けもしくは勝利でリーグ突破となる計算でしたが、同時間で行なわれたセネガルVSコロンビアで、コロンビアが勝ち、得失点差同点のセネガルイエローカード数の少なさ(フェアプレーポイント)で2ポイント差でトーナメント出場が決定。
1-0でリードを許している状態。西野監督は、あえて点を取りにいかず、パス回しを指示して残10分を攻撃に使わなかった。時間終了で対ポーランド戦は負け。結果はコロンビアがこのまま勝ってくれるのを待つだけ。これが、世界中で議論の的となる。
いわく、日本らしくない。
いわく、決勝トーナメントに進めばなにをやってもいいのか。
いわく、こんな試合みたくなかった。
トーナメントでボロボロに負ければいいのに、とまで言われる始末・・・。
相撲でいえば無気力相撲です。

とはいえ、監督含選手たちの第1の目的は、リーグ戦で2位以上に残り決勝トーナメントに進むこと。
もし、セネガルが引き分けになったら・・・。
もし、アグレッシブに攻めてポーランドに追加点を許したら・・・。
いくつかの不安要素を残しながら、監督はもっともリスクが少ない方法を選択した。
それはそれで間違いではない。むしろルールの中で最善と思われる方法。目的から考えれば全く問題はない。責めを受ける筋合いはない。まして、最後の決定がフェアプレーだというのは、誇りこそすれ卑下する必要はない。しかもまったくルールに則った動き。

しかし、敢えて、しかし。
スポーツというのは、なんだかんだ言ってすべからく”ショー”なわけで、観客を楽しませる事も重要な要素。
単に勝つだけだったら、1点だけ取ったらあとは攻めずに徹底的に逃げ回っても良いけど、それはしない。しちゃいけない。残り1秒まで全力で戦う姿にこそ感動が生まれる。極論をいってしまえば、勝ち負けにこだわっているのはプレイヤーだけで、観客は「勝つに越したことはないけど、負けても精一杯の戦いを見せて欲しい。見るものを感動させるプレーをして欲しい」ということで、やってる側と見てる側の目的が違っていた。

 スポーツマンシップ・・・スポーツをすること自体を楽しみとし、公正なプレーを尊重し、相手の選手に対する
尊敬や賞賛、同じスポーツを競技する仲間としての意識をもって行われる活動である
という姿勢
 ショーマンシップ・・・見物客を喜ばせようとする芸人としての心掛け

国の代表であろうと、お金をとって観客を集め試合を行なっている以上、スポーツマンシップだけでなく、ショーマンシップも求められる。今回のブーイングは、スポーツマンシップとしては正しいけど、ショーマンシップとしては正しくなかったということかと思います。
スポーツの場合、負ければ負けたで責任論が噴出する。プレイヤーとすれば、勝つことで存在理由を示せる。
「負けても(心に残る)いい試合だった」とは労いの言葉であって、やっぱスポーツの場合は勝ってなんぼ。
まして、4年1回のチャンス。そこでスポーツマンシップに悖るようなラフプレーで勝ちあがったのなら批難をするのもわかるけど、ちゃんとルールに則りまけるリスクだって決して0ではなかった状態での采配だから監督は褒められこそすれ批難されるいわれはないと思います。。


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