北森 鴻著・光文社文庫
裏(マイナー)京都ミステリーシリーズ2冊目。全6編の連作ショートミステリー。
このシリーズは、ミステリーそのものを楽しむというよりも、合間々々に出てくる居酒屋十兵衛の料理、くだらないムンちゃんと自称みやこ新聞のエース記者、折原けいの愚にもつかない会話、かつては広域窃盗犯の過去を持ちながら足を洗って大悲閣の寺男をしている有馬次郎(アルマジロ)の活躍で絡んだ紐が解かれる様をその場その場で楽しむ感じとでもいえばよいのか。
残念ながら北森鴻は既に鬼籍に入り、裏京都ミステリーシリーズも2巻で終わり。アルマジロが大悲閣に来るようになったいきさつとか読みたかったし、ムンちゃん、折原の行く末も気になったのに残念です。
京都嵐山に大悲閣は実際にあるらしい。
いい季節に是非行ってみたいものです。
ぶぶ漬け伝説の謎―裏(マイナー)京都ミステリー (光文社文庫)
- 作者: 北森鴻
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2009/08/06
- メディア: 文庫
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