三上 延著・メディアワークス文庫
ビブリア古書堂シリーズ番外編。
本編終了から1年半ですが、今回は現実と同じ2018年秋が舞台。物語内では7年の歳月が経っていました。大輔君と栞子さんとの間には栞子さんに似た娘、扉子ちゃんが。
北鎌倉にある古書店、ビブリア堂は健在。本好きで好奇心旺盛な扉子ちゃんに読み聞かせるように本に絡んだ物語を栞子さんが語ります。
取り上げられているのは、
・北原白秋 依田準一編「からたちの花 北原白秋童謡集」(新潮文庫)
・俺と母さんの思い出の本(タイトルはストーリーの中で明かされます)
・佐々木丸美「雪の断章」(講談社)
・内田百輭「王様の背中」(樂浪書院)
そしてエピローグではもうひとつの本が紹介されています。毎年本屋で平積みになっていて、こんなん買う人いるのかなと思ってた本?です。
栞子さんの母で古書買取の為に世界を飛び回っている智恵子さんから手伝ってほしいという連絡があり、上海に向かう大輔。羽田にいる大輔君から栞子さんに本を忘れてきたので探しておいてほしいとTELがある。娘の扉子ちゃんといまは倉庫代わりに使っている大輔君の実家でこれまでにあった"事件"を扉子ちゃんに話して聞かせます。
お話の中には、本編に出てきたサブキャラクターのその後も出てきて、これまで楽しく読んでいたファンには嬉しい限り。
来月映画公開にあたり、前売り購入特典で短編を貰えると知り先月購入しました。今回新刊とともに読もうと思いました。
短編で取り上げられているのは中川李枝子(作)・山脇百合子(絵)「ぐりとぐら」。今見てもこれ以上おいしそうなホットケーキ見たことありません。パンケーキじゃありません。ホットケーキw
こちらの物語は、結婚して数ヶ月扉子ちゃんが生まれる前のある日の物語です。
現代に繋がったことで、北鎌倉にはビブリア堂があるように感じられます。
これからも忘れない程度にお話を紡いでくれるとうれしいなぁ。
ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~ (メディアワークス文庫)
- 作者: 三上延
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2018/09/22
- メディア: 文庫
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