日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

思ったこと、思っていること。読んだ本、観た映画、TV。聴いた音楽…。会社でのこと、家族のこと、自分のこと。日々のうつろいを定着させています。はてなダイアリー開始は2003年、2006年4月から毎日更新継続中。2017年6月8日「はてなblog」アカウント取得、2019年1月「はてなダイアリー」から正式移行しました。アクセスカウンター2019年01月26日まではpv(2310365)です。

「カメラを止めるな!」(勿論ネタバレなし)

 昨年11月に公開されるや話題作となり数々の映画賞を総なめ、凱旋公開として6月から再上映され、いまだにどこかで掛かっているという大ヒット作品。
 予算は約300万と、商業映画としてはかなりの低予算。観たいと思っていたのですが、やっと観ることができました。

 ここまで時間が経っていると、意識しなくてもなんとなく耳に入ってしまいますが、この映画はネタバレしてしまうと色褪せてしまうので、ネタバレなしでどこまでこの映画の本質を語れるか、映画紹介blogをしている私的にはある意味挑戦的な作品であります。

 一つだけ言えるのは、素人の作った単なるゾンビ映画ではないということ。一粒で2度おいしいちょっとオトクな感じの映画です。


 ではいきますね。


 仕事をしていると、理不尽な事とか、納得いかない事とかは日常茶飯事です。それでも自分のやりたいことを押し通して生きていけるほど認められてる人ってすごく少ない。自分も勿論その他大勢なわけで、熱い思いは胸に秘めつつ、お給料を貰うためにやりたくない事でも楽しい振りして家族を養う世のお父さんは多い。そんなお父さんの事を家族はちゃんと判ってくれているというのは理想です。
 昔はパパの事が大好きだった娘は、若いのでそんなパパの事が疎ましい。でもどこかでパパの事を好きでいるから、パパと同じ仕事に就いたりする。
 色々な個性を持った人で構成されたチームをまとめるのも苦労が絶えない。上ばかり見て現場を見ない上司のもとで、何とか仕事を形にしないといけない。誰も好き好んで日和ってるわけじゃないけど、そんなことはお構いなしで自己主張をしてくる部下たち。

 出来上がった作品は駄作かもしれないけど、そこには中間管理職の涙ぐましい努力がある。出来上がった作品のみで評価をされてしまうのが社会だとすれば、そんな作品であっても筆舌に尽くしがたい苦労があるもの。そういった裏側を見せて同情をしてもらったところで、出来上がった成果そのものが評価の対象。結果よりもプロセスが大事というのは正しい事かもしれないけど、実際は出た結果がすべて。

 この映画が、沢山の人に愛され評価されているのは、そういう日常の中での表と裏を合わせてひとつの作品として見せているからではないかと思います。

 ポスターにあるような低予算のゾンビ映画と侮るなかれ。有名な俳優も出ず、演出も素人臭い。でも、96分の映画の中にある日常と合わせ鏡になったような内容(脚本)がすべてで、脚本、構成の見事さだけでここまで魅せることができるというのは、これまでの日本映画ではあまり見られなかった。
予算数億なんていうのは当たり前、有名俳優やジャニーズを使わないと観客動員にも結び着かない。
そういったこれまでの常識を軽々と飛び越えた映画、映画好きにはたまらない映画でした。そして世のおとーさんたちにエールを贈る映画だとも言えます。


…ストーリーには触れていないけど、大丈夫かな。。

(予告、ポスターは、ネタバレOKになるまで掲載しません。この映画は、映画館でできる限り予備知識もなしで見た方が楽しめると思います。)


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