日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

思ったこと、思っていること。読んだ本、観た映画、TV。聴いた音楽…。会社でのこと、家族のこと、自分のこと。日々のうつろいを定着させています。はてなダイアリー開始は2003年、2006年4月から毎日更新継続中。2017年6月8日「はてなblog」アカウント取得、2019年1月「はてなダイアリー」から正式移行しました。アクセスカウンター2019年01月26日まではpv(2310365)です。

「日本学賞」受賞記念祝賀講演会

 一般社団法人 日本学基金(主催:中西進)による第6回日本学賞を恩師が受賞し、その記念講演に参加してきました。
 
 「もう一つあった『万葉集』の読み方-「外史から読み解く『万葉集』の歴史』」と題された講演。一般的に万葉集を読む場合、正史であるところの「日本書紀」と照らし合わせながら歌の意味を考える事が普通です。しかしながら、歌に付く「○○天皇御歌」というキャプションを外すとその歌に現れる本質が見えてくる。日本書紀が勅撰の正史とされる一方で「古事記」は同時期の歴史書ではあるものの文中に歌が詠まれ登場人物も日本書紀に比べて生き生きとしている。これって、最初から政治的に編纂された「歴史書」と稗田阿礼が記憶したものを太安万侶が書き写したという成立の差。
 
 こんな話を聞きながら「あぁこういうのを真剣に考えてた時期が確かにあったよなぁ」と感慨をもって講義をきいてました。
 先生は今年74歳。国文学者として50年以上のキャリアがありますが、
 「あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る」
 手を振っただけで、ポッとほほを染めてしまうから、私なんか、学生に手を振られるとすぐに恋してしまう、だから簡単に手を振っちゃだめですよ、などとおちゃめな事を云うのは35年前に教えて頂いていた頃と何も変わっていませんでした。

 講演会後は30名弱のゼミOBと懇親会。同期のメンバーも5人、久しぶりに逢えて楽しい時間を過ごしました。

 先生、おめでとうございます。
 改めて万葉集読んでみようと思いました。


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