日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

思ったこと、思っていること。読んだ本、観た映画、TV。聴いた音楽…。会社でのこと、家族のこと、自分のこと。日々のうつろいを定着させています。はてなダイアリー開始は2003年、2006年4月から毎日更新継続中。2017年6月8日「はてなblog」アカウント取得、2019年1月「はてなダイアリー」から正式移行しました。アクセスカウンター2019年01月26日まではpv(2310365)です。

私の結論、2202は「あり」。

 ネタバレ全開で行きます。
 「宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち」TV放映が無事終了しました。
 SNS上では賛否両論、7章を観てからいろいろな人の意見を見聞きしていますが、私の想いとしては「あり」です。ただ全面肯定では勿論ありません。程度の差こそあれ、否定派の人の意見もよくわかります。肯定派よりも説得力あります。

 ・引っかかったところ。
私が一番ひっかかったところは、前作「-2199」と「-星巡る方舟」を続編を謳いながら生かしていない事。テーマが異なるので方向性が異なる事は理解できるのですが、前作でキャラ立ちした登場人物が出てこなかったり、伏線を拾わなかったりしたのは不満でした。
 「-星巡る方舟」で斉藤始の上官で目の前で亡くなった桐生の娘で一緒にヤマトに乗り込んだ美影とのシーンは一切ないのは、続けてみているものとしては是非見たかったシーン。ガミラスパイロット、メルダ・ディッツも一切絡んでこない。イスカンダルは「さらば-」でも出てこなかったので、出てこない事を踏襲しているものの「-2199」で波動砲の封印をしたスターシアとの約束がある以上、それを「一戦艦の艦長との個人的なもので沖田艦長は地球の代表ではない」と言ってしまうのは、「-2199」での感動を莫迦にしています。これは、「さらば-」のTVシリーズ「-2」で主要人物を生き残らせた以上に唖然でした。
 物量vs物量っていうのも、ちょっと違うなと思いました。ヤマト1艦で強大な敵に立ち向かうのもありえない話ですが、”時間断層”を使って宇宙戦艦を大量生産するというのも、時間はともかく材料どうするのか、乗組員は?とか違和感感じてしまいました。時間断層内でもクローン兵を作っているとかあるのかな。。
 
 ・よかったところ
 ヤマトを大画面で動かす。私にとってはまずはそこがすべて。これまで全作、完結篇も復活編も実写版までスクリーンで観ており、「宇宙戦艦ヤマトが宇宙を行く」この一点がすべてのカタルシスの源。新しいヤマト物語をスクリーンで観ることができた。これは何物にも代えがたい。不満をいえば、第1作と「さらばー」以降は、「欲をいえば…」という程度で、正直物語の整合性とか矛盾とか正直どうでもよかったりします。
 「さらば―」「-2」のリメイクをするという時点でメインキャラ死亡ルートはそもそも考えられなかった。番宣web番組「さらば『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の宣伝会議』」でも、制作側から「主要人物の死はない」が制作条件だったといっていました。「さらば-」の感動は、後先考えない、まさに決死の続編だったからあれだけの感動がありました。それをちゃんとなぞらなければそもそも「さらばー」を越えることなんてできません。
 「―2202」の最終話は、あれはあれでよかったと思っています。25話でテレサとともに満身創痍のヤマトに載った古代と雪が敵に向かう。そして宇宙に光芒が走る。そして数か月後、実は時間断層に飛ばされていたヤマトが山本怜とともに帰還、古代と雪の生存が知らされて、国民投票の結果、(便利な)時間断層と引き換えに現世に帰還する。
 主要人物を殺してしまって、瓜二つの弟(加藤三郎→四郎)を出したり、沖田艦長に至っては、佐渡先生の「いやー誤診じゃったよ」の一言で復活するのは、ヤマトファンを愚弄しています。そういう意味では、終わらせないのであれば生かすべきです。矢吹丈はホセとの戦いの後(生死は不明としつつも)私的には死んだと思っている。サイボーグ009は002とともにブラックゴーストの魔神像を破壊した後成層圏で燃え尽きる。デビルマンもデーモン軍団との全面対決で死ぬ。強大な敵を倒すために命を掛けるのは特攻ではない。命令ではなく、死力を尽くして戦った結果。特攻隊員が死に向かう時に生きたいと思うのと一緒にするのは、物語の中とはいえ死んでいったあまたの登場人物に対して失礼です。
 最終話は、「さらば-」の後こういう物語があったとすれば、無理なく(いや、無理はあるけれど)次の物語に繋げられます。

 平井和正は、ウルフガイで人気キャラクターの虎4(フースー)を殺した事で読者から非難を受け、読者はこんな話が読みたいのかと、虎4は生き残り、青鹿先生が助かるエンディングをセルフパロディとして書いた上で「ハッピーエンドは物語の死である」といいました。物語としてどんなに重要な人物であっても必然性をもって死に至ることは決して悪い事ではないと思います。
 「さらばー」で死んでいった土方艦長、真田さん、空間騎兵隊の斉藤、コスモタイガー隊加藤、山本、佐渡先生、徳川機関長、みんなガトランティスの前に死力を尽くして戦った結果です。無駄な死は一つもない。


 既に続編の制作も発表されました。順当に考えれば、「―新たなる旅立ち」「―永遠に」の暗黒星団帝国篇か「―III」のリメイクになるとは思いますが、個人的には、過去にとらわれない完全オリジナルが良いかと。「―III」がグダグダだったので、「―III」をちゃんとリメイクするのも良い。


 いずれにしてもまだしばらくヤマト新作楽しめるのは喜ばしい。

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