月1回全6回の弓道参段特別講習会の3回目。
今回は射技中心。といっても60名超の参加者ですごく丁寧に教えて頂くので3立6射だけでしたが。今回は2中/6射で今までの中で一番的中率は悪かったけど、中った2本はきれいに星に入れることができた。いい射が出来てきている証拠、と思いたい(^_^;)。
ただ他の講習会で言われる事と同じことをやっぱり言われました。
・会に入ってからは伸びるだけ。的に向かって弓を永遠に押していく。離れは離そうとする意識を持たない。
・妻手(めて・右手/弦を引く方ね)は何故妻手というかというと、弓手(左手)をサポートする手だから。打ち起こしは妻手がリードして、大三以降は弓手がリードをして妻手はそれに従って引き分け~会に進む。時代錯誤とか言われるかもしれないけど、そういう事。
自分的に気になってる離れの後弓が落ちるのもやっぱり指摘された。もう少ししっかり握ってよいと。
こんな話もありました。
弓を引くにあたり、今でこそ弓返りは大切な技術ですが、戦国時代はあえて”弓返り”をさせなかった。何故弓返りが必要かというと、できる限り長い時間弦に矢を掛けておくことで、弓の力を矢に乗せて遠くへ飛ばすことができる。ところが、弓返りをするということは、次の矢を射る動作としては邪魔なもの。速射をするなら弓返りはしない方がよい。つまり弓返りは平和な時代の弓道の技術なんですね。
ただ正鵠を射るためには、矢が弓の右側を通りまっすぐ進むには弓返りが必要。弓返りは、手首を振って弓返しをしてはいけない。しっかりと角見を利かせて的に向かって伸び合えば必ず弓は返る、と。参段でも弓返りしない人たまにいるんです。今日も何人かいましたね。ちなみに私もかつては弓返りしない事もあり悩みましたが、今は手首を折ることもなくちゃんと返ります。
たかが、的を狙って矢を放つ競技ですが、奥が深いなぁと講習のたびに思います。
ほんのちょっとしたことで矢は的から大きく外れます。安定した的中を出す為には、余計な癖はつけない方が良いのは分かってるんですけど、意識して付けてるわけでもなく、でも、というかだからこそ、なかなか直せない。
まずは自分の悪癖を意識する事。それをどうやって直すか。自主練は勿論必要ですが、上位者に見ていただく事はやっぱり大切です。