今年2回目の市弓連の講習会。今回は21名参加。2段以下が約半分と初心者向けでしたが、基本的な事を振り返るとても良い機会でした。
まず最初は、基本体の復習。基本体とは、
基本の姿勢
立った姿勢
腰かけた姿勢
座った姿勢
つま先をて腰を下ろした姿勢(跪座、蹲踞)
と、
基本の動作
・立ち方
・座り方
・歩き方
・止まっている状態(停止体)の回り方
・歩いている最中(歩行中)の回り方
・座っている状態(座して)の回り方(これを開き足といいます)
・礼(座礼…一番浅い”指建礼”から”折手礼”、”拓手礼”、”双手礼”、上腕を付ける一番深い"合手礼"と立礼)
・揖
まで、1時間半みっちりと。
弓道の稽古、講習会というとどうしても射技中心になりがちです。少ない時間で大勢の受講者を見て頂くわけなので、それは致し方ないことだし、講習会で上位者に見て頂いて指摘していただき個人練習をする上でのヒントを貰う事を目的としてしまう人は多いと思います。
しかしながら、弓においてはこの基本動作の部分というのは、射と同等かそれ以上大切な事。例えば全日本弓道大会では、100%の的中率があっても基本体が出来ていなければ予選すら通りません。
そういう基本体を学ぶ機会というのは実はあまりなく、教本に書いてあるとはいえ、時間を取って教えて頂くのは大変ありがたいことです。私的に基本体って日常生活にも応用できる事と思っていて、日頃基本体を意識して身体を動かしていると「あの人姿勢いいよね」とか「立ち居振る舞いに品があるよね」とか言われるようになると思います。それが練習にもつながるとゆー。まさに一石二鳥w
その後は射技。午前一手審査形式で見て頂き、全体と個人別に指摘いただく。
午後は県連の伝達講習と射技指導。
ここ数回いろいろな先生に指摘されることはどの先生も一緒、ということはそこに課題がある。一番は力で離していること、あとは縦線のブレ。
「会の充実、離れの鋭さ、残身の伸び」
先生が仰っていた言葉です。
弓で一番きれいな、弓を目いっぱい引き切った形、それが”会”です。洋弓は、口元までしか引きませんが、和弓は2mを超える長弓を耳の後ろまで引きます。きれいですよね。そして、満を持して弦が離れ、矢が飛んでいく。離すのは駄目で、離れる。鋭い離れは意識的に離すことでは生まれません。そして離した後、両拳が肩筋に大きく伸びて、まさに”大の字”となって静かに立っている姿。
なんで弓をやり始めたか。もうね、一言かっこいいから。ミーハーなんですけど、かっこいい射でちゃんと中てる。そのカッコよさは、一朝一夕ではできません。
他人の目はどちらでもよく自己満足的に「今の射はかっこよかった!」と言える射を目指して頑張ります(^_^)v。