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「ベイジン」(下)

ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)

真山仁著・幻冬舎文庫
 中国で世界最大の原子力発電所建設に取り組む田嶋は、文化の違いというだけでは割り切れない数々の困難に直面する。そして上巻冒頭の北京オリンピックの開会式での原発運転開始に繋がる。
 
 日本の電車は秒単位で運行される。海外にほとんど行ったことがないので良くは知りませんが、これは世界でも珍しい事らしい。どんなに素晴らしいシステムであっても、運用する人間が杜撰であれば事故が起きるのは老人たちのプリウス暴走を見ても明らか。
 どんなに運用する人間が真面目であっても、日本は自然災害でも事故は起きる。原子力発電所は、運用する人間のミスは言わずもがな、あらゆる自然災害であっても100%回避できるようになってなければ危なっかしくて使えません。
 
 日本人はそういう意味では、機械を使いこなすのに長けた国民だと思います。しかし中韓をはじめとした個人主義を国是としているような国はどうでしょう。人の弱みに付け込み、少しでも徳をしようとする。権力を握る為なら手段を択ばず、その権威をばねに利権をむさぼる。自分さえよければいい、見つからなければ悪は悪でないという人に原発はまさに”き〇〇いに刃物”。

 ただ、中国の人口は13億人もおり、一握りの優秀な人といって10%と考えても日本なら1300万人ですが中国は1.3億人、日本の全人口と同じくらいいることになる。これは脅威です。

 この物語は、東日本大震災前の2007年に書かれ、08年書籍化、2010年文庫化されています。現実の福島原発津波による災害でしたが、原発の恐ろしさを予見する小説でもありました。

 国はまた原発稼働を進めようとしていますが、平和利用とかいって”神の火”がコントロールできる、というのは驕りだと改めて思いました。

ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)

ベイジン〈下〉 (幻冬舎文庫)


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