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「セカンドステージ」

セカンドステージ (幻冬舎文庫)

五十嵐貴久著・幻冬舎文庫

五十嵐さんの本は一時かなり読んでいました。この本も買ってはいたのですが積読状態。やっと読めました。
かつてキャリア・ウーマンだった杏子さんは、旦那の希望もあって今は小学5年の男の子と2年の女の子の母親、専業主婦。常に子供と向き合う生活の大変さも一段落したものの、専業主婦の大変さを痛感し、専業主婦を助ける為、家事代行&マッサージをする会社を起業する。従業員はリタイアしたシルバー世代。
五十嵐さんは、サイコホラーの「リカ」シリーズ、警察ものの「交渉人」シリーズといくつかの連作ものもありますが、TVドラマ化された「パパと娘の7日間」とか他にもたくさんの著作があり、しかもテイストが全く異なる万華鏡のような作家さんです。

この物語は、サービスの依頼主である主婦の言葉にできない悩みを、老人たちが察し解決に導く。ともするとお節介だと思えることでも、老人たちの見識はある意味有難く問題は解決していく。その老人たちや社長の杏子にも悩みがあり後半は、自分たちの悩みに向き合うことになる。

老人たちの要になっているかっとんでいながら常識人の有佳利がいるからこそまとまっているとも言えます。老人だからといって、すべてがすべて頼りになるわけでもない。とはいえ、20代30代の若いママにとって、少なくともそういうママたちを助けようと集っている人は悪い人ではない。

最後は、杏子の問題を有佳利を中心にそれこそ地域の老人ネットワークで解決していくのは爽快。老人は社会のお荷物では決してない。時代は変わっても人と人との繋がりがパワーを産んでいくんですね。


五十嵐貴久さんの作品に外れなし、です。

セカンドステージ (幻冬舎文庫)

セカンドステージ (幻冬舎文庫)

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