明晰夢というのは、睡眠中にみる夢のうち、自分で夢であると自覚しながら見ている夢のこと。
「あーこれ夢だよな」という感じ。ありえない設定だよなぁと思いつつ、なるほどこれは夢の世界かと得心する。リアルなんだけどどこかおかしい。
なんとか調べる方法を記憶しておこうと風景や看板をとにかく覚えた。「フルハウス ハラ」という山の上を切り開いた白壁南欧風の別荘地。すべての家が繋がっており、窓の外は崖で海が見える。そこは廃墟になっているものの作りが凝っているので観光地になっている。
なんで夢かと思ったか。たしかそこは多摩の南大沢だということで連れてこられたのに、窓の外が海だった。これは南大沢なわけはない。なるほどこれが明晰夢という奴か、と。
昨日の夢がそんな感じで、朝起きてから別荘地の名前を検索したものの当然何も出てこない。しかし場所ははっきりと覚えている。
物理法則や時系列、空間がおかしい。かといって、空を飛ぶとか個人的な万能感はまったくない。ここら辺が現実主義者から逸脱できない弱いところ。
リアルな夢はよく見ますが、大体30分もすれば忘れてしまいます。でも今回の夢は違いました。
「このままここにいればいいじゃない」と言われ、このまま夢の世界に取り込まれそうになった。これはまずいと。
楽しい夢でもなかったので、起きようと意識して起きることができましたが、もし現実逃避の気持ちの方が強かった場合、どうなっちゃうんだろう。