パシフィコ横浜・14時開演
情報公開された後、先行チケット入手し心待ちにしていたイベントがついに開催されました。映画公開40周年&大野雄二音楽活動55周年記念 オフィシャル・プロジェクトとしての特別企画です。
シネマコンサートは、映画を流しながらBGMを生で演奏するコンサート。2014年に東京オペラシティで第1作「ゴジラ」のシネマコンサートがあり初めて参加しましたが、これが凄かった。今年に入り「スターウォーズ」「砂の器」「機動戦士ガンダムI」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」など、沢山みたいシネマコンサートがあったのですが、都合がつかず、カリオストロの城は絶対に行きたいシネマコンサートでした。
しかも演奏するのは作編曲の大野雄二さんご本人とオリジナルメンバーでもあるYou & Explosion Band、更に多くの弦、管総勢50名以上の編成の大迫力。
第1部のシネマコンサートは期待に違わぬすばらしさ。もともとこの企画が立ちあがったのは1年前との事。しかし40年前の作品なので楽譜がない。しかも、「カリオストロの城」は低予算で作られており、BGMは当時やっていたTV版2ndシリーズからの流用。監督はこだわりの宮崎駿ですから、一般的な切り貼りだけじゃなく既存のBGMのテンポを変えたりしてますので編成用にスコアを書かざるを得ない。その為に何度もカリ城見て大野さん自ら”耳コピ”して作られた楽譜はなんと10kg超。もう何枚とかいう単位じゃない(笑)。
指揮は西谷 亮さん。シネマコンサートで一番大変なのは指揮者さんだと思います。映像作品と同じタイミングで音を出さないといけない。そのタイミングはすべて指揮に罹っています。まして、「カリオストロの城」はファンの多い作品で、私も恐らくこれまで50回以上、アニメ映画の中では人生で一番多くみている作品。カット割り、台詞はおろかBGMもどのタイミングで入るかほぼ憶えています。今日の観客でも「カリ城」初めて見たという人はまずいないだろうし、複数回見ている人が殆どではないかと。そういう観客を前に劇伴生演奏というのは、かなりハードル高かったと思います。
第2部は「ルパン三世」のキャラクターのテーマを中心としたライブ。2ndシリーズのオープニング(♪真っ赤な~薔薇は~あいつの~唇)は特別ゲスト松崎しげるさんによる歌唱。エンディングの「ラブスコール」は現在の峰不二子の声をあてている沢城みゆきさん。沢城さんは、第1部でも「炎のたからもの」を歌われ、第2部では同曲をフルコーラス歌って頂きました。
2部でよかったのは「サンバテンペラート」。大野雄二作曲のルパン楽曲の中で一番好きな曲。これです↓
サンバ・テンペラード
ルパンを見たことのある人なら、一度は耳にしたことあると思います。
大編成でのサンバテンペラートこれは鳥肌ものでした。
そしてアンコールは大野雄二さんお一人でステージに。
「ルパン三世~愛のテーマ」をベースに、「炎のたからもの」と「ルパン三世のテーマ」をアレンジしたピアノ曲バラード。絶対に2度と聞けないjazzyな演奏。
約3時間、最初9800円かぁ高いよなぁ、と思っていましたが唯一無二の体験ができ至福の時を頂くことができました。
その後は会場であった友人と感想会。久しぶりに野毛で痛飲(^_^;)。