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「町山智浩・春日太一の日本映画講義 時代劇編 」

町山智浩・春日太一の日本映画講義 時代劇編 (河出新書)


町山智浩春日太一著・河出書房新社
町山智浩春日太一の日本映画講義。戦争・パニック映画編の姉妹編。
七人の侍』、内田吐夢監督の『宮本武蔵』五部作、三隅研次監督の『剣』三部作、『子連れ狼』シリーズ、原田芳雄主演の『竜馬暗殺』『浪人街』、五社英雄監督の『御用金』『人斬り』について、監督、俳優だけでなくスタッフも含めての映画の面白さを語りつくす。

 春日さんが時代劇研究家として過去の文献をもとに話されているのに対して、町山さんはリアルタイムで感じた事や、その後の作品との関係について語られている。
 ここで語られる作品では、『七人の侍』、内田吐夢監督『宮本武蔵』五部作は観ています。『宮本武蔵』は、町山さんと同じ東京12チャンネル(テレビ東京)でお正月にやった12時間時代劇で全編観ました。翌年同じ万屋金之助が武蔵を演じた新作『それからの武蔵』も観ました。
 時代劇の白眉は『七人の侍』に尽きますが、現代劇だとあからさま過ぎて表現できないことを時代劇で表現していた時期、『子連れ狼』『木枯し紋次郎』『必殺仕掛人』は、映画人口が激減し、映画制作スタッフがTVに移ってきた頃で、一般的に時代劇と言った時に想像する作品とは異なっていました。

 かつて、TVで映画をやる時は、冒頭に見どころを開設するのが通例でした。水曜(金曜)ロードショーの水野晴夫、月曜ロードショーの荻昌弘、ゴールデン洋画劇場は高島忠夫日曜洋画劇場淀川長治木曜洋画劇場木村奈保子などなど。映画解説って最近ないけど、映画解説の前説があってよりワクワクしたことを今でも覚えています。

 
 この本を読むと、観ていない作品を見たくなります。映画解説って、こういうもんだよなって思います。 


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