悪魔のささやきは常に甘美な誘惑だ。
仕事で疲れて帰ってきて、風呂に入り夕飯を食べてやっと自由な時間、といっても2時間程度しかない。TVを観てるとつい横になる。床暖のぬくもりが心地よく気が付くと寝てしまう。目覚めるのはと2時とか3時とか。
床暖は、床だから固い。身体の節々が痛い。エアコンもつけっぱなしだから喉が痛い。
人生の中で一番の悪魔は炬燵に蜜柑。カミさんもその点は同感で、結婚をしてから炬燵を置くことはしていません。しかし、10年前新築した時にリビングに床暖を入れてたのですが、それが新しい悪魔だったとは。
リビングにはソファもあり、最初は確かにソファに座っているのですが、そのうち床に直接座るともう駄目。床から身体に蜘蛛の糸のように暖気が優しく襲ってきてすぐに絡め取られてしまいます。その誘惑に打ち勝つことはほとんど不可能。
2階のベッドは確かに柔らかく、寝起きも快適ですが、自分の体温であったまるまで布団は寝入りばなは冷たい。しかも2階。「あぁここで寝ると翌日絶対後悔するんだよな」と思いつつ、今日も床暖の魅力に勝てない…。