弓をやっていても、サックスをやっていても、「力が入っている。力を抜いて」と先生に必ず言われる。
力むな、と言われても自然といろいろなところに力が入ってしまう。
弓をやっている時は、「弓に力を預けて、弦を離そうとせず、自然に離せば、弓の力は弦を伝って矢に乗りまっすぐ飛んでいく」と。
サックスの場合も、「キーを離す時に離すという意識ではなく力を抜くことで、穴は自然と開く。押す離すという動作ではなく、置いている指の力を抜くだけでよい」と。
火事場の馬鹿力とか瞬発力で成す場合は、意識して動かすことは時として大切な事なのかもしれないけど、人が生きていく上で大切なのは、瞬間的な力よりも、持続力。瞬発力は一瞬で、それをずーっと続けることは出来ない。
力を抜くことで、無理な力を使わずに済む。
必要な筋肉を必要な時に必要な分だけ使う。
考え方としてはよくわかるのですが、いざ弓を構えて的前に立つと、”中てたい”と邪心が渦巻き、手足が納まるところに納まらず、集中力が持たず、矢が明後日の方向に飛んでいき、28m先の36cmに中らない。
サックスも運指を気にしていると口の形がおかしくなって綺麗な音が出なくなる。楽譜を追いかけていてその音を出そうとしていると、つい指先に力が入り、余計なキーを押してしまったり。
普段の生活も力を抜くことが大切。
何でもないことは力が抜けているんだと思うのですが、新しい事や結果を求められることをする時は自然と力が入ってしまう。
どうやったら力を抜くことができるんだろう。
練習あるのみなんでしょうけど、難しいです。