ひし美ゆり子・樋口尚文著
ひし美ゆり子ファンを自認する映画評論家の樋口尚文さんによるロングインタビュー。
2011年にハードカバーで上梓されその時に読んでいますが、今回9年振りに文庫化され再読しました。
その時の感想はこちら→http://hee.hatenablog.com/archive/2011/06/01
この手の本ってあまり文庫化されないからハードカバー買ったんだけどまさか文庫化されるとは…(^_^;)。
ひし美ゆり子さんは1947年生まれ。今年73歳!すっかりおばあちゃんの年齢ですが、今もすごくステキに美しい。しかもfacebook、twitter、blogで常に日常を発信し続けていて、ファンとの交流も続いている。
女優としてデビューしてから仕事の依頼が切れる事がない。女優らしくお高くとまったところもなく、結婚して女優業からあっさり足を洗ってしまったり、表題のように万華鏡のような人生。
こだわりがないように見えて、しっかりと一本筋が通っているところもいい。
いまだにファンが増え続けるのは、そんなひし美さんの生き方にあるのかもしれない。
「ウルトラセブン」の本放送hが1967-68年。生まれていたとはいえ、2-3歳なので、当時の記憶は曖昧。友里アンヌ隊員にしても、意識したのはリアルタイムではなく再放送でだと思います。
普通子供向け作品の登場人物って、キャラクターとして”記号”が変わってしまうので男性も女性もあまり髪型は変えないと思うんです。「ウルトラセブン」でも男性は全話を通して髪型は変わっていませんが、アンヌ隊員だけころころ髪型が変わります。ショート、セミロング、ロング、前髪を下ろしてたり、アップにしてたり。今の特撮ものでもここまで髪型を変えるキャラはいないかと。これってすごく珍しいと思います。
そういう自由奔放さをスタッフも許していたんでしょう。
アンヌには髪型を記号にする必要のないくらい魅力的だったのは間違いありません。
セブン終了後、惜しげもなくヌードになって体当たりの演技をしていたのを知ったのですが、結局まだ1作も観ていません。やっぱり自分の中では永遠のアイドルを汚したくないというか…。
ひし美さんの生き方は本当にいい。この本を読んで改めてファンになりました。セブン以降の作品も見ることにしよっと。