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「本能寺の変 431年目の真実」

【文庫】 本能寺の変 431年目の真実 (文芸社文庫)
明智 憲三郎著・文芸社文庫

 基本通勤電車の往復が読書タイム。先月末から読み始めたこの本。やっと読み終えることができました。文庫本1冊読むのに1ヶ月…。何気に通勤時間を有効に有効に使っていたのでした。。

 さてこの本は、もともと「本能寺の変四二七年目の真実」として上梓されたものを、文庫化の際に増補しタイトルを変えて再刊したもの。
 著者は名前を見てもわかる通り明智光秀の子孫の方ということらしい。
 
 現在NHK大河ドラマ麒麟が来る」は明智光秀が主人公。明智光秀は戦国武将の中でも興味深い人物なので最初数回見たのですが、極彩色の画面がどうも苦手で早々にリタイアしてしまいました。時代劇は昔ながらの錆びた色味がやっぱり落ち着きますけど、最近の人にはああいう派手な感じがよいのですかね。。

 織田信長の家臣で本能寺で謀反を起こし織田信長を討った人物というのは歴史的事実でしょうが、動機については明らかになっていません。生年や生地、織田に使えるまでの青年期も正確な情報はない不思議な人物。それだけに創作の余地があり、江戸時代に突如として現れた天海僧正が山崎の戦で死ななかった光秀である、などという話もあったりします。
 この本では、「家康を暗殺しようと考えた信長を、光秀が家康と共謀して逆に信長を殺めた」という説をとっています。
 不明な点が多い敵ほど、時の権力者は、いいように解釈して自分の正当性を謳う材料にします。それは、古事記日本書紀の時代から当たり前のこと。近年でいえばアメリカとの戦争後GHQよりもたらされた自虐史観なんて敗戦国が戦勝国に押し付けられた考えにほかなりません。
 仮に自分が語ったものが発見されたとしても”本心”を語っているかどうかはわからず、結局真意はどこにあったのかはわからない。
 これまで光秀の「裏切りや密会を好み」「己を偽装するのに抜け目がなく、戦争においては謀略を得意とし、忍耐力に富み、計略と策謀の達人」「刑を科するに残酷」「独裁的」などという悪評を400年後に子孫が汚名を雪ぐ、というのがなかなかのロマンだなぁと思います。
 
 資料的価値はともかくとして、これはこれでありということで。。

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