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「日本沈没2020」

日本沈没2020 (文春文庫)

原作・小松左京,ノベライズ・吉高寿男・文春文庫

 通勤していると本がいっぱい読めてうれしい。。


 「日本沈没2020」は7月からnetflixで始まるアニメ版。この本はそのノベライズになります。
 「日本沈没」は1964年から9年がかりで完成し、73年に出版大ベストセラーとなる。同年東宝で映画化、翌年TBSテレビシリーズ化(全26話)。その後2006年に再映画化されています。
 舞台はタイトル通り2020年ですが、東京オリンピックが行われた別の世界。その閉会式をテレビで見ている家族の風景から始まる。そして地震。あっという間に大きな災害となる。
 300頁と原作の半分にも満たない。 
 原作も含め、これまでの映像化作品は、日本が沈没するという未曽有の災害を発見してしまった異端の学者と、現実問題としてその災害に立ち向かう政府関係者の物語。06年も基本時にはその路線を踏襲しつつ、潜水師の小野寺とレスキュー隊員の玲子とその家族にフォーカスした物語でした。
 そして今回の「―2020」は政府関係者は一切出てきません。被災者となった一家族に焦点を当てて、その家族の行く末のみを描いています。
 その為、大きなカタルシスもなく、ただ家族や知人がちょっとしたことで帰らぬ人となる。ある意味潔いとも思えるほどに、劇的な演出もなく突然に亡くなる登場人物。リアルといえば、リアルなのかもしれません。

 個人的には原作と73年が至高ですので、リメイクするなら「―2020」はまぁこういうアプローチしかないか。。

 コロナ終息の道筋さえ見えない中、小さな地震が頻発している昨今、この後どんな災害がやってくるかわからない。
 コロナにしてもまさかこんな事態になるとは、1年前に思ってた人はいない。だいたい、youtubeによく出てくる”未来人”たちも南海トラフだとか富士山爆発だとかは「予言」してるけど、コロナウィルスが世界中を席捲するなんて誰も言ってなかった。
 人間の想像力には限界がある。だからこそ、こういう絵空事のパニックに触れる事で自分の脳みそストレッチになるかな。

・・・さて、口直しに角川文庫で再刊した小松左京の「日本沈没」を読もう。

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