映画のBGMを生で演奏するシネマコンサート。今回は「劇場版 銀河鉄道999」1979年の作品です。もう42年も前の作品ですが、まったく色褪せない名作です。
大きなスクリーンで見たのは、ロードショウ公開時以来ですから、そのまま42年ぶりですが、かつてはビデオで観、今はDVD持ってるし、先日もBSでやっていてつい見ちゃってもう何回観ているかわかりません。恐らく10回は越えているはず。
劇伴音楽は「交響詩銀河鉄道999」として映画公開時発売されて、購入。CD化された時も購入し、続編「さよなら銀河鉄道999」の音楽「交響詩さよなら銀河鉄道999」(こちらは東海林修作曲)と共に、今もwalkmanに入れていてよく聴いています。
その劇伴を栗田博文指揮、東京フィルのフルオケで映画に合わせて演奏、しかも劇中歌「TAKING OFF」と「THE GALAXY EXPRESS999」は本家タケカワユキヒデが歌うという豪華さ。これは行かないという選択はありません。
コロナ禍の中、開催が危惧されましたが、対策をされて本日無事東京国際フォーラム ホールAで開演されました。
最大座席数 5012席ですが、一つ飛ばしの間隔ですので約2500名定員と考えるとほぼ満席だったと思います。この一つ飛ばし席は企画する側としては苦渋の選択でしょうが、映画もそうですが客側としては両隣、前後に人がいなくてこの上なく快適です。この点は私的にコロナ様々です。
いいシーンはたくさんある名作なのですが、まるでミュージックビデオかと思うほど音楽とのマッチングの良さもこの作品の魅力です。
冒頭の字幕(ひとが この世に生まれる前から この星は輝き ひとが この世から去ったあとも この星は輝き続ける 生きているとき ひとは この星の海を見上げ みずからの行末を思う……)が終わり、銀河の向こうから999号のヘッドランプが見え こちらに迫ってくる。そして城達也のナレーション
「人は皆、星の海を見ながら旅に出る。
(ここから音楽がスタート)
思い描いた希望を追い求めて
果てしなく旅は長く。
ひとはやがて夢を追い求める旅のうちに
永遠の眠りにつく。
ひとは死に
ひとは生まれる。
終わることののない流れの中を
列車は走る。
終わることのないレールの上を、
夢と希望と野心と、
若さをのせて
列車は今日も走る
そして今、汽笛が新しい若者の旅立ちを告げる」
地球をバックにメインタイトル「銀河鉄道999」。
そこからメガロポリス中央ステーション着までをスタッフ紹介と共に描写。
華やかなメガロポリスと対照的な、下層の貧民街にいる鉄郎を追いかける。ここもほぼセリフなしで音楽のみ。
鉄郎が機械化人のカップルからパスを盗み、メーテルに会い、逃げてメーテルと再会するまでもほとんど音楽のみで構成。
そして999の出発。発車のベルが鳴って「TAKING OFF」。これもまるでMV。曲の終わりで地球圏を出る。感動のポイントです。
その後も、タイタンや冥王星での物語も印象的な音楽、そして西部劇のようなラーメタルの街、時間城での機械伯爵との闘い。
ついに到着する機械の身体をタダでくれる星。惑星メーテルでの戦闘と音楽が場面を盛り上げます。
惑星メーテルを破壊して地球に戻った後のメーテルとの別れ。
「今 万感の思いを込めて汽笛が鳴る。今 万感の思いを込めて汽車が行く。一つの旅は終わり また新しい旅立ちが始まる。さらばメーテル。さらば銀河鉄道999。さらば少年の日よ。」
城達也の渋いセリフのあと、線路を駆けて駅に戻る鉄郎。「THE GALAXY EXPRESS999」がかかってエンドロール。
もう完璧な音楽映画です。
今まで「ゴジラ」(第1作)、「ルパン三世カリオストロの城」(2019)とシネマコンサートを見ましたが、あと何見たいかな。洋画では「スターウォーズ」「インディジョーンズ」とか「バック・トゥ・ザ・フューチャー」とかやってたんですよねぇ。
アニメでやって欲しいのは、「クラッシャージョウ」「うる星やつら2ビューティフルドリーマー」、ヤマトだったら「ヤマトよ永遠に」が観たい。
洋画で今までやったことないので言えば「ある日どこかで」やったら万難を排していきます。
銀河鉄道999 シネマ・コンサート SPOT 〜ナレーションby メーテル役:池田昌子さん〜 2/6@東京、2/11@大阪