日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

思ったこと、思っていること。読んだ本、観た映画、TV。聴いた音楽…。会社でのこと、家族のこと、自分のこと。日々のうつろいを定着させています。はてなダイアリー開始は2003年、2006年4月から毎日更新継続中。2017年6月8日「はてなblog」アカウント取得、2019年1月「はてなダイアリー」から正式移行しました。アクセスカウンター2019年01月26日まではpv(2310365)です。

読書

「弥生、三月」

遊川和彦脚本,南々井梢著(ノベライズ)・徳間文庫1986年(昭和61年)から2020年(令和2年)までの34年間の3月のある1日を舞台にした物語。3年前に波瑠主演で映画化されたもののノベライズ。 高校生の桜は血友病の治療で薬害エイズが発症してしまう。その友…

「日本アニメの革新 歴史の転換点となった変化の構造分析」

氷川 竜介著・角川新書独自の進化を遂げた日本製アニメーション。その歴史の中で”エポックメーキング”と思われる6つの作品、すなわち 「宇宙戦艦ヤマト」 「機動戦士ガンダム」 アニメスタジオのスタジオジブリ 「AKIRA」と「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊…

「ピアノマン: 『BLUE GIANT』雪祈の物語」

南波 永人著・小学館 映画「BLUE GIANT」をピアニスト沢辺雪祈の視点で描きなおした物語。 雪祈のピアノを始めたきっかけを幼少期から小中高、大学に入り大と知り合いその後玉田を加え”JASS”が結成され、最後の伝説のライブまで。 大と出会って以降は、映画…

「飛雲城伝説」

半村良著・講談社文庫もともと「飛雲城伝説(壱)孤児記」「同(弐)女神記」「同(参)東西記」として発刊されていたもの+未完となった「神代記」をまとめたもので800ページを超える長編小説。でも未完。美少女・鈴女(すずめ)は、戦乱の嵐の中、周囲…

「サンタクロースっているんでしょうか」

1897年9月21日、アメリカニューヨークのサン新聞(「The Sun」)に「Is there a Santa Claus?」と題された社説が掲載されました。以来毎年クリスマスになると、この社説を再掲されていました。偕成社から小型の絵本が出ていて、私も30年以上前に購入、いつ…

「虚空の冠 覇者たちの電子書籍戦争」

楡周平著・新潮文庫(上下巻)終戦直後、新聞社の新人記者渋沢は、離島の火事の取材に向かう船に乗っていた。霧の中を進むその船が米軍の船に激突され沈没、渋沢を除く全ての乗客が死ぬ。漂流していた時に救助される渋沢。この事件を報じようとしていた渋沢…

「史上最大の木曜日」

かつて「史上最大」と謳われたクイズ番組がありました。 第1回が放送された頃は、まだ海外旅行が珍しかった時代、日本から飛び出しアメリカ大陸を横断しながらクイズをする。負けたら即帰国。 日本テレビの木曜スペシャル枠で秋に数週に渡って放送された「…

「コミカライズ魂 『仮面ライダー』に始まる児童マンガ史 」

すがや みつる著・河出新書 著者のすがやみつるさんといえば、一斉を風靡した「ゲームセンターあらし」の著者です。 元々すがやさんは石森プロ所属で、石森(今は石ノ森)章太郎原作のTV特撮などの”コミカライズ”を「冒険王」や「テレビマガジン」「テレビラ…

「ヴァイオレット・エヴァーガーデン エヴァー・アフター」

ヴァイオレット・エヴァーガーデンシリーズ第4巻にして完結編。 ギルベルトから「愛している」と言われても「愛ってなんですか?」と答えていたバイオレットは、自分の言葉で愛を告げるまでに成長する。 それは、ギルベルトに与えられた愛だけでなくホッジ…

「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝」

暁佳奈著・KAエスマ文庫 ヴァイオレット・エヴァーガーデン シリーズ3冊目。ヴァイオレットとギルベルトを中心とした本編に対しての”外伝”となっていますが、上下巻本編の続編でも有ります。自動手記人形として、依頼人のもとに行き代書をする、というお話…

「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」下

暁佳奈著・KAエスマ文庫TVシリーズは観ていなくて、昨年金曜ロードショーでやった「特別編集版」と「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 -永遠と自動手記人形―」だけ観ています。 これを観て俄然原作を読みたくなったのですが、KAエスマ文庫ってamazon…

「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」上

暁佳奈著・KAエスマ文庫アニメ化された同名作品原作。 TVシリーズは見ていなくて、金曜ロードショーでの総集編と外伝だけ見ています。Netflixアブすくで見れるらしいのですが未加入です。 大きな戦争のあった世界で、類まれなる戦闘能力を持ち”武器”扱いをさ…

「犬神家の戸籍: 「血」と「家」の近代日本」

遠藤正敬著・青土社 横溝正史の『犬神家の一族』は、1950年1月号から1951年5月号まで雑誌『キング』に連載され、1976年、角川映画第1弾として映画化され大ヒットした作品。以降金田一耕助を石坂浩二が演じたシリーズが5作作られます(その後間を開けて2006…

「ツルネ ―風舞高校弓道部― 3」

綾野ことこ著・KAエスマ文庫前巻から4年半。待望の最新刊。現在劇場版公開中で、1月にはアニメ新シリーズが放送されます。 先月発売で、私のblogを見に来てくれている人は「ツルネ」読んでいる人も多いと思いますので、中にはあまり触れません。今回は、湊…

「小説 すずめの戸締まり」

新海誠著・角川文庫今年11月11日から公開の新海誠監督最新作のノベライズで、監督自ら書下ろししています。 九州の静かな町で暮らす17歳の少女・鈴芽(すずめ)は、 「扉を探してるんだ」という旅の青年・草太に出会う。 彼の後を追うすずめが山中の廃墟…

「株価暴落 」

池井戸潤著・文春文庫 銀行ものに連続爆破事件が絡む、いつもの池井戸ものと異なりちょっと毛色の変わった作品。 業績悪化の続く大型スーパー”一風堂”は、融資元の白水銀行にとって悩みの種。さらに500億の追加融資にあたり、慎重に進めたい審査部の坂東と融…

「今夜、ロマンス劇場で」

宇山 佳佑著・集英社文庫 2018年の映画の脚本家によるノベライズ。映画は予告編だけ観て本編未見です。映画が娯楽の王様だった頃、助監督をしている牧野健司は、。お転婆なお姫様が出てくるオペレッタ風の映画に魅せられている。行きつけの映画館”ロマンス劇…

「リセット」

五十嵐貴久著・幻冬舎文庫2002年刊行「リカ」から始まるシリーズ。最近は、「リカ・クロニクル」と言ったりします。 映像化(TVドラマ2003『リカ』、2019『リハーサル』『リカ』、2021『リバース』、映画化『リターン』)もされています。若干設定変更あり。…

「小説 妖怪大戦争 ガーディアンズ」

荒俣 宏著・角川文庫荒俣宏は「帝都物語」が白眉。前作の「妖怪大戦争」では「帝都物語」の悪役、加藤保憲がでてきてをを!と思ったものです。今回の「妖怪大戦争ガーディアンズ」の見どころは大魔神の復活。 でも観ていないんですよね。 この本は2021年の映…

「新海誠の世界 時空を超えて響きあう魂のゆくえ」

榎本 正樹著・(株)KADOKAWA小田急ポイントが期限切れ間近だったので、使っちゃおうと衝動的に買った本。新海監督作品は好きですが、出ている事すら知らなかった。今から20年前、原作・監督・脚本・演出・作画・美術・編集というアニメの作業をほ…

「ハゲタカ2.5 ハーディ」

真山仁著・講談社文庫「ハゲタカⅡ(バイアウト)」と「レッドゾーン」の間のお話。投資ファンド鷲津を主人公とする「ハゲタカ」本編と異なり、本編に登場した日光ミカドホテルの松平貴子を主役に据えたスピンオフ。 「ハゲタカⅡ(バイアウト)」で海外のホテ…

「血戦 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京2」

楡修平著・講談社文庫 前作「宿命」の続編。過去の不祥事を取りざたされて財務官僚を退官した崇は弁護士となり、代議士となって頂点を目指す夢は義父の策略で潰えた。そして8年。崇はいまだ策略を巡らす政権与党、政調会長の義父に反旗を翻し、対立野党から…

「宿命 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・東京」

楡修平著・講談社文庫(上下巻)学生運動華やかなりし1960年代。2人の男女が知り合う。 お互いに好意を持ち、身体の関係も持つようになるが、思想的に交わることなく、1969年1月を迎える。 東大安田講堂に立てこもった学生運動家たちは、機動隊を相手…

「架空通貨」

池井戸潤著・講談社文庫 昨日読み終わった本 「半沢直樹」シリーズの池井戸潤の初期作品。”仮想”ではなく架空通貨。いくら企業城下町だからと言って、一企業が通貨の代わりになるものを発行できるのかという疑問は残るものの、街が私企業に寄りかかることの…

「押井守のサブぃカルチャー70年」

押井守(インタビュー形式)・Bros.books/東京ニュース通信社 TVBros.WEBに連載していた同名記事を書籍化したもの。 映像作家押井守を形成する過去のTVドラマ、アニメ、音楽そして現在について語っています。押井さんは1951年生まれ。この人や金子修介(1955生)…

「「世界のクロサワ」をプロデュースした男 本木荘二郎」

鈴木義昭著・山川出版社この前に「七人の侍 ロケ地の謎を探る」を読んだので、同じ黒澤関連本を。これ、結構前に買ってあったんですけど、ハードカバーで重く電車の中では読みにくいなーと思い積んでありましたが、せっかくの機会なので通勤の時に読みました…

「七人の侍 ロケ地の謎を探る」

高田雅彦 著・アルファベータブックス黒澤明監督1954(昭和29)年公開の「七人の侍」。 自分の中でも不動のNo1映画。DVDも持ってるし(初DVD化版とデアゴ版)、blu-rayは最も画像が美しいクライテリオン版を持っています。映画好きであれば、当然観たことのある…

「魂でもいいから、そばにいてー3・11後の霊体験を聞く」

奥野修司著・新潮文庫 奥野さんの作品は、 是枝裕和監督の2013年の映画「そして父になる」の原案(参考文献)となった、”取り換えっ子”のノンフィクション。『ねじれた絆―赤ちゃん取り違え事件の十七年』 第27回講談社ノンフィクション賞・第37回大宅壮一ノ…

「全裸監督」

新潮文庫・本橋信宏著2016年ハードカバーで出版され、既読です。 その時の感想↓ https://hee.hatenablog.com/archive/2020/05/18700ページ以上あるから文庫化しない、もしくはしても上下巻かと思ったらら、全1巻、しかも、新潮で文庫化です。昨年新刊で買っ…

「ビブリア古書堂の事件手帖III ~扉子と虚ろな夢~ 」

三上 延著・メディアワークス文庫「ビブリア古書堂」の2ndシリーズ。 「ビブリア古書堂の事件手帖」第1シリーズは、北鎌倉の古書店・ビブリア堂の主人栞子さんと本の読めない体質の五浦くんの古書を巡る様々な事件を描いたもの。全7巻。 第2シリーズは、…