日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

思ったこと、思っていること。読んだ本、観た映画、TV。聴いた音楽…。会社でのこと、家族のこと、自分のこと。日々のうつろいを定着させています。はてなダイアリー開始は2003年、2006年4月から毎日更新継続中。2017年6月8日「はてなblog」アカウント取得、2019年1月「はてなダイアリー」から正式移行しました。アクセスカウンター2019年01月26日まではpv(2310365)です。

旧・日々雑感⑪

少なくとも週に1度は更新しようと心掛けておりますが、まだ開設して2ヶ月にしてこの「最少」回数を何とか守っているという
ていたらく状態…。

特にこれといったテーマが、このHPにないことが逆にモチベーションを下げているのかもしれないなぁ。

とかいういいわけを考える時間があったら更新しなさい、俺。

―☆―
一寸HPについて悩み始めた頃です。
大体3年前にはじめたHPのカウンターがいまだに2,074に対し、
このblogまだカウンター設置して1ヶ月経ってないのに1,500越え。
このblogだって決して中身があるわけじゃないけど、
少なくともこのギャラリーの多さは、
モチベーションupに繋がっているのは間違いないと思う。
(2006/8/16)


―☆―「最近読んだ本」4冊目
『復讐日本』 桑原 譲太郎

『復讐日本』は3部作になっており、初出タイトル『復讐の帝王』(祥伝社NONノベル)で3巻にて完結。

ある日主人公(四条)の母と妹が、不正献金の現場を目撃してしまったばかりに母は新宿の雑踏でシャブ中のチンピラに刺され死亡。妹は、母の搬送された病院に向かう途中ひき逃げに逢い死亡。
最愛の母と妹をほぼ同時に無くした四条は悲嘆にくれながらも、不幸な偶然と割り切ろうとする。
そこへ、妹の恋人と名乗る男(東海)が現われ、2人は謀殺されたという・・・。

第1巻は小さな広告代理店の社長である四条と、フリーライターの東海が殺された2人の復讐を決め、訓練を積み、謀殺の実行部隊の金田組を解決するまで。第2巻は金田組の上部組織の稲葉組を壊滅、更に第3巻で謀殺を指示した贈賄側と収賄側への復讐を開始する。

小説を読む時、登場人物の誰か(主人公とは限らない)に感情移入をするようにしている。
この『復讐日本』の場合、強いて上げれば、サラリーマンの四条になるのだろうが、どちらにしても
直接手を下したやくざを相手にするだけでも手に余るというのに、謀殺を指示した政界のドンと総理に対しても矛先を緩めないのは勿論フィクションとはいえすごい。

社会に対して、義憤を感じることは社会人経験も15年以上になると多かれ少なかれ、ある。
しかし、いくら最愛の人が謀殺されたからといって自分はココまでできるだろうか?勿論できるわけはない。

小説(フィクション)の効用のひとつは、それを読む事で自分の中にある様々なモヤモヤを昇華させる事ができるという点であると思う。

政治や経済について真剣に語るのは昨今の風潮ではあまりかっこよい事ではないかもしれないけれど、そんな話にもついていける思考回路は常に稼働させておきたいと思う今日この頃であった。


(『復讐日本1』『復讐日本2』『復讐日本3』 99・ハルキ文庫)