「さらば、わが青春の『少年ジャンプ』」西村繁男。幻冬舎文庫 を読む。
著者の西村さんは、少年ジャンプ創刊スタッフから昭和53年〜61年まで
編集長だったとの事。
この頃、少年ジャンプはともだちが毎週買ってて、
まわし読みをさせてもらってました。
「こち亀」「Dr.スランプ」「さわやか万太郎」「キャッツアイ」等々
今でも手にとって見てしまう作品が多い。
創刊から少年誌No1になるまでの軌跡は、
当時を読者側から知る者としては大変興味深い。
みんな少年ジャンプの発売日を楽しみにしていて、
毎週月曜日発売なのに
「角のたばこ屋は日曜日に買える」とか、
「あそこの本屋は仕入れが多いから火曜日でも買える」とか
いって何とか手に入れてました。
大体発売日の翌日にはほとんど本屋になかったですから。
それくらいすごかった雑誌でした。
当時は編集の苦労など考えもしなかったけれれど、
こうして社会人になってこの本を読んでると、
「人に喜びを与える仕事はそれなりにたいへんだよなぁ」と
思った次第です。