大友克洋の初期短編集『ショート・ピース』に
『NOTHING WILL BE AS IT WAS』という作品がある。
友達を殺してしまい、分解し、冷蔵庫につめて少しづつ食べていく。
最後に、『卵ととじて締めだな…』とたんたんと完食する主人公に
不気味さを感じたもんです。
新井素子の連作短編『ひとめあなたに…』にも、だんなさんを殺して、
食べてしまう悲しい話がありました。
佐川君も、愛するが故に食人をしたという。
同じバラバラ殺人でも、最近のやつはちょっとなぁ。
憎しみ、恨み。
バラバラにするっつー事は、
殺してからするわけで、
どういう心境なんだろう。
中崎タツヤの漫画では、
新人刑事が腕一本みつけ
「すわ、バラバラ殺人事件か?」と大騒ぎすると、
ベテラン刑事は、
「腕一本ぐらいでなんで殺人事件なわけ?
頭でもみつかりゃ、殺人かもしんないけど、
落し物かもしんないじゃん。」と動じない。
数日後、新人刑事がベテラン刑事に、
「あの腕、落とし主見つかったそーです」と。
ベテラン刑事「え…」
そんな話しがありました。
いずれにしても、バラバラ殺人。
したくもないし、見つけたくもないです。