精神は、まるで「やじろべえ」のように絶妙のバランスで、成り立っている。
ちょっとしたことで傷ついたり喜んだり。
相手の何気ない一言で立ち直れなくなったり。
人は、何かに依存していなければ、生きていけない。
合法であるか非合法であるかは実はあまり関係がない。
依存というと、クスリや酒が頭に思い浮かぶけど、
例えば、仕事中毒のサラリーマンや携帯がないと生きていけない若者も
明らかに依存症。
この本は、睡眠薬依存症となった著者と、
著者の周りにいる依存症の人々にまつわる話。
この中で「共依存」という言葉が出てきます。
「共依存」とは、、他者に必要とされることで、
自分の存在意義を見い出すようなこと。
…こういうのってありませんか?
私は、あります。
全てにおいて優越感よりも劣等感をもっており、
「こんな私でも必要とされている」と思うことで
やっと生きていけていたりします。
例えば、それは会社だったり、家庭だったり、
「必要だ」といってくれると必要以上にがんばってしまう。
だから、みんなにお願いします。
「必要だ」ってゆってください。
誰からも必要にされなくなったら…。
こういう風に考えると、不安で夜も眠れなくなる。
これは「不安神経症」
まったくメンヘラーは厄介です。
でも、みんなどっか病んでると思うよ。
自覚してるかしてないかの差はあっても。
そういう意味で、常に冷静に判断できてる
(と思ってるだけかもしんないけど)
今の自分は、正常に近いのかもしれません。
お勧めです。
(ちくま文庫)