日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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亀田戦で思うこと

WBC世界フライ級タイトルマッチでの亀田大毅の反則行為&セコンドについて父と長男・興毅の反則指示の話。
今日WBCの裁定が出た。
NEWS、新聞でTOP扱いですが、順当か妥当かは、本人たちが感じる事で外野がとやかく言う話ではない。
ボクシングが、プロレスと違って同門対決をせず、ウェイトに分けられているもののその頂点を決める世界戦が、ボクシングをする選手にとって大切な場所であることはいうまでもない。
マッチメイクのうまさで、世界戦の舞台を用意されながら、冒頭からの反則行為のオンパレード、挙句の果ての投げ技、セコンドの指示と来ては、何のための世界戦かわからないし、ボクシングをする人たちすべてを愚弄する行為だ。
ボクシング漫画の名作『あしたのジョー』の中盤、永遠のライバル"力石徹"をリングの上で殺してしまったことでボクシングができなくなってしまう。
"力石徹の亡霊"に悩まされたジョーが、再び立ち上がるきっかけとなったのがベネズエラの戦慄、無冠の帝王"カーロス・リベラ"。
ジョーVSカーロスの戦い後楽園球場で行なわれた世紀の一戦は、TV(70-71年版、80-81年版)と原作では大きく異なる。
最初のTV版では、2人は壮絶な打ち合いの後、リング中央に足を止め互いのパンチをよけることなく延々と打ち合う。
2度目のTV版では、両者技巧の限りを尽くし壮絶な試合となる。
そして原作はというと…。
まるで今回のタイトルマッチのようなお互い反則出し合いの喧嘩試合になってしまう。(正しくは、今回のタイトルマッチは大毅の一方的な反則行為だけど。)
ただ、今回の試合と大きく違うところは、この喧嘩試合を2人が楽しんでいるということ。
自分の持てる力を精一杯出し切る。
そこにはボクシングのルールなんて関係ない「2人の世界」があったってこと。
この相互理解があればこそ、原作でも観客は一種異様な興奮とさわやかな感動が後楽園球場全体を包み込んだのだ。
それに引き換え、今回の試合は、勝つ為なら何をしてもいいという亀田家のエゴが前面に出すぎていた。


醜い。


人として守るべきものすら捨てた人にスポーツをする資格、まして格闘技をする資格はない。
とはいえ、亀田兄弟。
ボクシングの素養は間違いなくあるのであろう。
しっかりしたトレーナーにつき、もう一度基礎から心身ともに鍛え、もう一度フェアなプレイヤーとして復活して欲しい。


書いてたら熱くなってしまった。
ボクシング実は結構好きなんです。