日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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『凍』 沢木耕太郎を読む。

hee2009-02-03

クライマーズ・ハイ』を読み終えて、次に同じ日航機墜落を扱った『沈まぬ太陽山崎豊子を読むか、山岳ものの『凍』沢木耕太郎を読むか迷ったのですが、まずこっちを読みました。
山野井さんという夫婦のクライマーが、8,000Mに少し足りないギャチュンカンの北壁を登る話。
すごかった。
山登りってハイキング程度しか経験ないので、垂直に切り立ち氷で覆われたような高い山を登るなんて考えられない。頂上に立つのも大変だけど、そうまでして上ってもまた降りないといけない。登ったあとはハイキングコースがあるならともかく、降りるのも一苦労。酸素は地上の3分の1。いつ雪崩が起きてもおかしくない。
よくTVでヒマラヤ登頂のドキュメントをやっているけど、あれは多くの人でパーティ(登山隊)を組んでいくやり方。2人は、アルパインスタイルという、少人数または単独短期間で頂上を極める登山方法。
奥さんは、両足の全指を凍傷で無くしている。
様々なハンデを乗り越えて、2人で山を目指す。
すべてを書くと面白みが激減しちゃうんで、あえて書きませんが究極の夫婦愛がそこにありました。
文庫になったばかりだから、まだ店頭にあると思います。
が、この季節読んでると、芯から冷えてきます。
山登りは、わたしにゃー無理だな。


次は大作『沈まぬ太陽』(全5巻)に入ります。