日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

思ったこと、思っていること。読んだ本、観た映画、TV。聴いた音楽…。会社でのこと、家族のこと、自分のこと。日々のうつろいを定着させています。はてなダイアリー開始は2003年、2006年4月から毎日更新継続中。2017年6月8日「はてなblog」アカウント取得、2019年1月「はてなダイアリー」から正式移行しました。アクセスカウンター2019年01月26日まではpv(2310365)です。

感謝の言葉・恨みの言葉

バン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝したピアニスト、辻井伸行さんが帰国。おかーさんきれいなひとだなと思ったら元フリーアナウンサーだったのね。
で、記者会見での彼の発言がとても良かった。
「もし1日だけ目が見えるようになったら一番見たいものは何ですか?」という記者の問いに、
「一番は両親の顔がみたいです」と。いろいろ見たいものはあるに違いない。でも一番は両親の顔といえる彼に「をーなんていい息子やー(T.T)」と感激。更に、「友達の顔とか、海とか星とか、花火とか…。でも今は十分心の目でそういうものが見えてますので満足しています」
感謝の気持ちを素直に表すのって、難しい。本当に素直に育ったんだね。
目が見えないハンディキャップを殊更取り上げるつもりはない。とはいえ(全盲の)という言葉が二重差別になるという先日の天声人語はいただけない。見えようと見えまいと優勝するのはすごいことで、それは個性のようなものと考えれば
全盲の)というキャプションがいやらしいと感じるほうがおかしいと思う。
ハンディキャッパーにとって嫌なのは、見てみぬ振りをしてあえて避けることではないかと思う。いいじゃん別に。だって見えないもんは見えないんだもん。
おっと、話がずれた。
辻井くんの両親をはじめ周りの人への感謝の気持ち。結局それが演奏にも乗っていくのだと。それが審査員にも伝わり、優勝したのだと思う。

もうひとつ。恨みの言葉
「絶対許さない」
「何かおっしゃりたいことはありますか?」という記者の問いに、出てきたのは、支援者への感謝の前に、警察、検察への恨み言でした。。
そりゃ、17年も無実の罪で拘留されてれば、そーゆう気持ちになるのも無理はない。怒り心頭、人生を返してくれって思うわな。でも、それは無理。時間は戻せない。であれば、「これから私のような苦しみを味わう人のいない世界になることを祈っています」位で留めておいた方がよいような…。いや、本人の苦しみはいかばかりかと思うけど…。


一生光のない世界にいる彼が世界に祝福され、周りの人に感謝をし、闇の世界から復帰したもうひとりの人は、感謝の言葉の前に恨み言を繰り返す。


人って何なんだろう…と考えさせられる数日です。