日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

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『地下鉄(メトロ)に乗って』

hee2009-07-19

2006年の映画。
浅田次郎原作なのね。タイムスリップもの。
親と絶縁状態の主人公が、地下鉄を降りると過去の世界。父親がどんな思いで戦中戦後を生き抜き、家庭を持ったか。そして横暴で家庭を顧みない父の暖かい別の顔。


原作をうまく映像化しているなという印象。営団地下鉄じゃない、東京メトロの全面協力を得られたのもよかったのだろう。
主人公の堤真一、父親役の大沢たかお(若い頃はともかく、老けメイクをしても堤真一の息子のほうが年上に見えるのはご愛嬌)もいい感じ。特に、大沢たかお演じる出征から戦後の混乱期を生き抜いた青年の演技はすばらしい。うまいよね、この人。
それと、堤真一の恋人(つーか不倫相手)の岡本綾が素敵でした。
パンパンの常盤貴子の名前が"お時"というのも象徴的。"お時"といえば、私的には『新幻魔大戦』(真では"ムーンライト")。眼力のある娘なので強く生きていく当時の女性ははまり役。


男子にとって父親は常に越える対象。既に80を越える父とも、彼の青春時代やその後の人生について教えてもらったことはないけど、恐らく戦中(終戦が16歳、その頃は既に働いていたらしい。出征するには数年若かった。)戦後と大変な時代を生きてきたのだろう。
昭和一ケタ世代だから、辛い事を自慢げに語ることはこれからもないだろう。
今度は自分が父として子どもたちに何が出来るか、それを考えて日々生きていくことで、親の想いを繋げてゆければいいのかな、とそんなことを思いましたとさ。