人は、多かれ少なかれ「哀しさ」を内包しながら生きているわけで、でもそれを表に出していけるほど時間はゆっくり流れていない。あすなひろしの世界は、明るく笑っていながらその内側にある哀しさを繊細なタッチで描く。
優しいという字の中には"憂い"があるというのは金八先生の言葉だけど、表面的でなく、本当の優しさをもった人は憂いを知っているというのは恐らくそうだと思う。
そういう世界を描き続けた作家、あすなひろし。2001年3月逝去。享年60歳。
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少年漫画編1.2(青い空を、白い雲がかけてったの中から6編)と青年漫画編1の「童話ソクラテスの殺人」がお勧めです。