日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

思ったこと、思っていること。読んだ本、観た映画、TV。聴いた音楽…。会社でのこと、家族のこと、自分のこと。日々のうつろいを定着させています。はてなダイアリー開始は2003年、2006年4月から毎日更新継続中。2017年6月8日「はてなblog」アカウント取得、2019年1月「はてなダイアリー」から正式移行しました。アクセスカウンター2019年01月26日まではpv(2310365)です。

「愛と憎しみの新宿―半径1キロの日本近代史」平井玄を読む

読んでいた本が行きの電車で終わってしまい、本屋に入って買った本。
そもそも社会人になって、渋谷に2年、練馬に2年通ってた事がありましたが、それ以外はすべて新宿区だから18年位広い意味で新宿に通ってます。初の勤務地は新宿(西新宿7丁目)、渋谷を挟みその次は四谷(新宿区三栄町)、今の会社に入って、信濃町(駅ビル内/新宿区信濃町)、練馬を挟み、エルタワー(新宿駅前の西新宿1丁目)で、今は新宿御苑前(新宿1丁目)。
とはいえ、基本会社と家の往復なんで、全然新宿に詳しくありませんけど。今の事務所が新宿1丁目なので、昨年くらいから、2丁目の路地裏とかを地下鉄で帰らず、ふらふらと新宿駅まで歩いて探検しています。
長くかかわっている街のせいもありますが、新宿好きです。なんだかごった煮のような街。。風俗店の密集するところに役所があるなんてニッポン全国探してもないんじゃない?ちょっと危険な香りがして、まるで回り舞台のように、あっという間にスクラップ&ビルドされていく店々。かと思うと、北新宿や会社のある新宿1丁目、四谷あたりの裏通りには、昔からの住民が普通に生活していたり。明るくて暗い、卑猥かなと思うと高潔、真面目と不真面目、軟派と硬派、新しいものと古いもの、元気いっぱいのようで、けだるさも漂う。誰でも受け入れるような寛容さとすべてを拒絶する孤独感。街って二律背反が混在するものですが、ここまで大きなambivalenceを抱え込んだ街はなかなかないでしょう。この街を好きなのは自分と似ているからかもしれません
この本は、新宿2丁目の洗濯屋に生まれ、新宿の変わりようをずーっと観てきた著者による60年代〜70年代を中心とした「裏側から見た」新宿史です。私的には、新宿2丁目にある夏目漱石が幼少時に遊んだという太宗寺にある奪衣婆像(新宿区指定有形民俗文化財)が気になりました。とてつもなく恐ろしい仏像です。一緒に鎮座している閻魔大王より怖いというこの像、今度見に行こうと思います。

愛と憎しみの新宿 半径一キロの日本近代史 (ちくま新書)

愛と憎しみの新宿 半径一キロの日本近代史 (ちくま新書)