副題は「「スター誕生」と歌謡曲黄金の70年代」
「スター誕生」略して“スタ誕”。小学生のころ日曜11:00から1時間は、TVに釘付になって観ていました。この本はスター誕生でメイン審査員で、番組企画にも携わった作詞家阿久悠さんによる自伝的ノンフィクション。
スター誕生って、一つの時代を作った歌手(山口百恵、ピンクレディー、中森明菜も?)や今でも活躍する歌手をたくさん排出してる。
普通の女の子(たまに男の子)が、一生懸命唄って、歌手としてデビューする。そんな夢のような事がこの番組で現実に目の当たりにできた。これは今考えてもやっぱり凄いこと。人知れず原宿とかでスカウトされて…とかいった、見えないところからのスカウトではない。衆目の前で、芸能プロやレコード会社の看板があがる。「公開"人買い"ではないか」という非難もあったというが、買われる側が望んでしている事なのだからそんな悲壮感などない。あるのは、夢と希望に満ちた未来が約束(されたような)一筋の光明を一緒に観ているという感覚。
歌は昔から好きでしたが、そーいえばこの番組大好きで観ていたけど歌手になろうとは思わなかったなぁ。とはいえ、そんな私が30過ぎて1万枚もCD(非売品だけど)作っちゃったんだから人生は解らない。
今から30年以上前に一つの時代を築いた番組であった。そんな番組をリアルタイムで楽しむ事ができたのはやはり喜びです。
同時代を生きた人、「スター誕生」見ていた人にはお勧めです。
あ、後半3分の1は、60年代のGS(グループサウンズ)にまつわる話。ここら辺は、生まれたころの話なんであんましよくわかりませんでしたが、GSブームが70年代の音楽会に与えた影響みたいなものは解りました。「ルパン3世」や「太陽にほえろ」の大野克夫とか井上堯之とか考えてみればこの人たちはGSのひとじゃん。。。
夢を食った男たち―「スター誕生」と歌謡曲黄金の70年代 (文春文庫)
- 作者: 阿久悠
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/12/06
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 12回
- この商品を含むブログ (12件) を見る