日々雑感っ(気概だけ…)on Hatena Blog

思ったこと、思っていること。読んだ本、観た映画、TV。聴いた音楽…。会社でのこと、家族のこと、自分のこと。日々のうつろいを定着させています。はてなダイアリー開始は2003年、2006年4月から毎日更新継続中。2017年6月8日「はてなblog」アカウント取得、2019年1月「はてなダイアリー」から正式移行しました。アクセスカウンター2019年01月26日まではpv(2310365)です。

「ほんとうのさいわいってなんだろう」


「カムパネルラ、また僕たち二人きりになったねえ、どこまでもどこまでも一諸に行こう。僕はもうあのさそりのようにほんとうにみんなの幸のためならば僕のからだなんか百ぺん灼いてもかまわない。」「うん。僕だってそうだ。」カムパネルラの眼にはきれいな涙がうかんでいました。「けれどもほんとうのさいわいは一体何だろう。」ジョバンニが云いました。「僕わからない。」カムパネルラがぼんやり云いました。「僕たちしっかりやろうねえ。」ジョバンニが胸いっぱい新らしい力が湧くようにふうと息をしながら云いました。

銀河鉄道の夜」(宮澤賢治)の一節です。
銀河鉄道は、黄泉の国を走る列車。さまざまな人を乗せて銀河の中を駆けて行きます。ジョバンニとカムパネルラの2人は同乗の旅人たちとの話で、本当の幸せを探す事を決意する。
本当の幸せってなんだろう。自分にとっての幸せが、他人にとっての幸せとは限らない。かといって自分を犠牲にしてまで他人の幸せを願うほどの善人はなかなかいない。


イギリスの哲学者ジェレミ・ベンサムは正しい政策や行為は「最大多数の最大幸福」を生むといった功利主義を唱えた。しかし、いくら正しい政策や行為であっても、それを正しいと認識できない人ばかりならばその政策が実行に移されることはなく、当然「最大多数の最大幸福」は生まれない。
では、如何にしてそれを正しいと相手に認識させるか。実例をもってしても認識させることができないのは何故か。
世の中の人が、みんな「正しいものは何か」って事を追い求めればよいのに。そうすれば少なくともベクトルは合うはず。個人主義がはびこる世界、業界には未来はない。
一辺滅ぼすのもありか…。
ここでは喜劇ばかり流行る…。

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いや、みんな正しいものを求めて生きているのかもしれない。ただその「正しいもの」が最大公約数的なものとは限らないってこと。自分さえよければよいという人もいっぱいいるもんなぁ。自分の考えていることが、「自分さえよければよい」ってことではないって言い切れるかっていうと微妙だし。でも恐らく最大公約数的な考えで正しこと、よき事を考えているんじゃないかって自負はあったりするんですけど…。
(2010.11.12追記)

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2018.12.8 なぜかこの記事が1日で1591pvされました。なんで??
(2018.12.13追記)